原辰徳監督の退任は仕方ないけれど… 江本孟紀氏が「選手にも大減俸を」と提言
江本孟紀氏が原辰徳監督の退任に持論。低迷は「選手の責任」と指摘し「このままのレベルだと暗黒時代が続く」と持論展開。
野球解説者の江本孟紀氏が、読売ジャイアンツ・原辰徳監督の退任や巨人低迷の要因などを独自分析した。
■原監督の退任にコメント
原監督の退任について江本氏は「私はもう一貫してね、今年の巨人の成績。やっぱり働くのは選手なんですよ。そのいい例がね、監督未経験で1年目に優勝する人もいるんです。当然ありえることなんですよ」と指摘する。
そして「チームが悪くなる最大の原因はね、主力選手たちがこの年に悪くなるとか、2、3年前から悪くなるとかが出てくるわけですよ。これが出始めたら、首脳陣、監督がなにをしようと防ぎきれないというのは、過去のチームのなかでね、陥落していくひとつの流れなんですよね」と話す。
そのうえで「そういうなかに原監督が遭遇していく、厳しい状況に入ったんですけども、長い経験のある監督でも歯止めをかけられなかった」などと話した。
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■「選手にも責任がある」
さらに江本氏は「1番の最高責任者が原監督ということで、交代するというのは致し方ないにせよですね、 私はやっぱりね野球は選手がどれだけ働くかということで言うと、選手にも責任がある」と持論を展開。
続けて「なぜ責任があるかと言うと、年俸というのがやっぱり1番大きな問題なんですよ。これはその選手が過去に活躍した土台に対しての年俸と、これから先これぐらいやるだろうという、プラスアルファをつけたのが年俸なんですよね。だから、その年俸に見合う最低限の成績をあげなければいけない」と指摘する。
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■エース菅野選手に苦言
そして今季4勝の菅野智之投手に言及し「8月後半まで3勝くらいしかしていない。年俸は7億だ、10億だのって超高額年俸者ですから、こういうピッチャーもなにがどうあれ、最低限の成績(10勝以上)をあげなければいけない。これが8月まで2、3勝では野球にならんのですよ」と話す。
さらに「監督がなにをしようが、選手個人がレベルをアップしていかなきゃいけないと。われわれは解説者ですから、個々の選手を見て巨人の場合は『これぐらいは打たなきゃいけないでしょ』『これぐらいは勝たなきゃいけないでしょ』という基準を見ながら、選手個人の力量というか成績を見ていくわけですけれども、これがほとんど期待外れ」とバッサリ斬る。
そのうえで「これはそういうことをさせられなかった首脳陣が悪いということに結果的にはなりますけども、あくまでも選手が活躍をしたら、優勝することもあるわけですよ、監督がなにもしなくても。そういうこともあり得るので、選手が最低限活躍するということです」と原監督を擁護した。
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■このままのレベルだと「暗黒時代」
江本氏は最後に「このままのレベルだと暗黒時代が続きますよ、相当レベルを上げないと。次の監督は人気者を持ってくるとか、それから取ってつけたような監督ではなく、しっかりとした監督、スタッフを作り直してね。選手にも大幅減俸をして、奮起を促すような巨人にしてほしい」と語る。
そして「原監督は長いことお世話になりました。報道その他でお世話になったしね、そういう意味では残念ですけども」「長年大変ご苦労様でした」とメッセージを送っていた。
原監督の後任は4日の試合終了後、同監督が「阿部慎之助ヘッドコーチに託す」とスピーチで発表している。