性被害告白の橋田康氏、虚偽申請に「踏み止まって応援して」 ジャニーズ事務所の声明を危惧する声も

ジャニーズ事務所創業者・ジャニー喜多川氏からの性的被害を明かしている橋田康氏が「虚偽申請」への懸念を明かし、当事者に呼びかけている。

2023/10/11 15:40


橋田康

ジャニーズ事務所創業者・ジャニー喜多川氏による性加害問題で、性的被害を訴えた元ジャニーズJr.の橋田康氏が11日、公式X(旧・ツイッター)を更新。同事務所が被害の「虚偽申請」をめぐる発表について心境をつづっている。

【投稿】虚偽申請をめぐる心境明かす



■ジャニーズ事務所が声明

ジャニーズ事務所は9日、「被害者でない可能性が高い方々が、本当の被害者の方々の証言を使って虚偽の話をされているケースが複数ある」などと声明を発表。

被害者救済のための資金が、虚偽の申請をしている人物に渡りかねないとして、「報道機関の皆様におかれましては、告発される方々のご主張内容についても十分な検証をして報道をして頂きますようお願い申し上げます」としていた。


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■「一定の線引きは必要」

橋田氏は、「僕自身、そういった申請が増えていくことは心配してたことでもある」と、虚偽の申請を危惧していたことに触れ、「個人的な意見ですが、事務所も信憑性の部分(在籍、活動、関わった人など)での、ある一定の線引きは必要だと考えます」と述べる。

その理由について、「ジャニーズ事務所として組織的関与が一切無い部分での加害についてまで全面的に救済していきます。となってしまえば誰でも申請可能になってしまうんじゃないかなって。そうなれば本当に苦しい思いをしてきた人達がどんどん後回しにされてしまうし、時間も人員も資産も限りあるとは思うので、本来向き合うはずの被害者に向き合いきる前に枯渇してしまうんじゃないか」と懸念を明かした。


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■審査の時間が「救済に向いてくれたら」

続けて、「心の問題かと思いますが、虚偽申請でも何とかなるかもと考えてる人がもしいたなら、どうか本当に傷を負った方々が早く1人でも救われるよう、踏み止まって応援してほしいです」と呼びかける。

さらに、「被害者の人数より虚偽申請が上回ってしまう未来になれば、本当に苦しい思いをした人が『どうせ本当のことを言っても…』につながってしまう。そうなったとき、事務所も被害者の方が怖がらないような対応をしてくれたら。と思いました」とつづり、「嘘なのか、本当なのか、その協議、審査をする時間の一部が救済に向いてくれたら確実に1人、また1人と救われる人が生まれると思います」と結んでいる。


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■ユーザーからさまざまな声

橋田氏の投稿に、ユーザーからは「双方が間違いのない方向に進むことを願っています」「本当の被害者の方々が…1人でも救われることを心底願ってます」「やはり第三者委員会を設置し、徹底的な調査が必要ですね」と共感が寄せられた。

一方で、ジャニーズ事務所の声明に「虚偽の人は排除すべきである思いは当然です。一方で、何が虚偽で何が真実かを加害者であるジャニーズが一方的に決めてよいわけもありません」「あのような声明のせいで、被害者が相談窓口に行きづらくなったことを危惧します」との意見や、「せっかく勇気を出して被害を申告した方々が、『本当の被害者』ではないと二次加害されることがないよう」といった声も届いている。

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