堀江貴文氏、全銀ネットのシステム障害を解説 「これからどんどん噴出してくる」
利用者の混乱を招いている全銀ネットの大規模システム障害について、堀江貴文氏が解説。問題の“本質”を指摘している。
実業家の「ホリエモン」こと堀江貴文氏が11日、公式YouTubeチャンネル『堀江貴文 ホリエモン』を更新。銀行同士の送金を担う「全銀ネット」の大規模なシステム障害について解説した。
■大規模なシステム障害
10日、全銀ネットで障害が発生しシステムを使って銀行間の振り込みをしている11の金融機関で、ほかの金融機関宛ての振り込みができないといったトラブルに。
代替の手段で取引処理が行われているものの、少なくとも140万件の取引ができないなど大きな影響があり、利用者の混乱を招いている。
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■「昭和か、みたいな…」
堀江氏は、全銀ネットについて「もう50年以上前からあるんじゃないですかね」と話し、現在のNTTグループの前身である「日本電信電話公社(電電公社)」がシステムを構築し、現在もNTTデータが引き継いでいることに触れる。
堀江氏が調べたところ、全銀ネットはかなり古いシステムを使って運用されており、「昭和か、みたいな…」と苦笑。「オープン化したりクラウド化したりするのが怖いんで、移行するときに何かトラブルが起きるんじゃねえかっていうことで、ずっと先延ばし、先延ばしにしていた」と説明する。
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■「技術継承できない世界」
全銀ネットは、金融機関などで多く使用されているプログラミング言語である「COBOL」で開発されたシステムだが、すでに別の言語が主となっており、「今からCOBOLやろうとか、モチベわかないよね」と、新たに習得するエンジニアがいない現状に言及。
メンテナンスを担当する技術者が高齢化していることから、「技術継承がだんだんなされなくなっているんじゃないかな。どっちにしても、もう10年もしたら完全に技術継承できない世界」と話し、「この辺に問題の本質があるんじゃないかな」と指摘する。