ビル階段を流れる水、数分後の大惨事に目を疑う 若手職人の「致命的ミス」が話題に…
ビル5階から流れ出した水。数分後の光景が「完全に地獄」と話題を呼んだ。
松尾芭蕉の「秋深き隣は何をする人ぞ」は、秋を代表する俳句のひとつ。10月も半ばを迎え、こうした句が身に染みる時期となってきた。
ところで令和の秋の季語といえば、やはり「クソ現場」である。今回は、多くのネットユーザーに衝撃を与えた「クソ現場」をチェックしていきたい。
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■ビル内で目を疑う光景が…
毎年9月末より10月にかけ、X(旧・ツイッター)上の注目を集めているのが、ご存知「クソ現場祭り」だ。今年も「クソ現場祭り2023」というハッシュタグのもと様々な「クソ現場」の画像が集い、ネット民に侘び寂びを感じさせてくれた。
今回注目したいのは「生粋ではない水道設備屋M」さんが、Xに投稿した1件のポスト。慌てた若い職人からMさんの元に「大変なことになってます!!!」という電話があったそう。ポストに添えられた現場の写真を見ると…。なんとビル内の階段を、夥しい水が流れているではないか。
ひと目で分かる緊急事態の詳細について、Mさんは「受水槽のポンプの電源切り方分からず、タンク内全ての水がビルの5階から1階まで階段を滝のようにして落ちていったとさ」「入居者施主共に呆然と立ってて、少し笑ってしまったのはここだけの話」と明かしていたのだった。
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■「笑えないけど、笑うしかない」
件のポストは目にした人々に多大なる衝撃を与え、投稿から数日で3,000件以上ものリポストを記録するほど話題に。
他のXユーザーからは「高い勉強代だな」「これは笑えないけど、笑うしかない」「階段を水洗いしたと思えば…」「これもうアトラクションだろ」などなど、驚きの声とツッコミが多数寄せられていた。
なお6日の発表によると、こちらの現場は他の強豪「クソ現場」と互角以上に渡り合い、見事「クソ現場祭り2023」の「全宅ツイ賞」を受賞していたのだ。
そこで今回は、関係者が目にしたら絶望必至のシチュエーションの後始末について、ポスト投稿主・Mさんに詳しい話を聞いてみることに。
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■補修にかかった費用は驚きの…
都内某所のビル内にて発生した今回のハプニング。
ことの経緯について、Mさんは「5階建てのビルで、一番上のPS(パイプスペース=配管が通る空間)内部にある水道のバルブが破損して折れ、水が漏れてしまいました」「受水槽は1階外部にあったので止水するまで時間がかかり、写真のような状態になってしまったということです」と説明していた。
受水槽とは「水道局から水道管を通って送られてきた水を溜めておく容器」を指す。つまり今回は、5階の水道バルブが破損して1階の受水槽にあった水が汲み上げられ、その大半が放水してしまった…というワケである。ポスト本文でも触れられていたが、若い職人が受水槽ポンプの電源操作を把握していれば、これほどの大事にはならなかったことだろう。
なお、誰もが気になる被害状況について、Mさんは「受水槽の容量は約10トンほどありますが、水はほとんど無くなっていました。そのため、8トンほど流れてしまったのではないかと推測します」「その後は内装等のやり直しなどに約600万円ほどかかり、保険にて対応しました」とも振り返っている。
今回のような事例に繋がるケースもゼロではない(?)ので、水の出しっぱなしにはくれぐれも気をつけたい。