ジャニー喜多川氏の性加害、BBC特集前はどう思っていたか調査 6割が「確実」「疑わしい」
最高裁の判定も確定している事案であったが、本当に誰も知らなかったのか、それとも「公然の秘密」だったのか。
17日、「ジャニーズ事務所」の看板を下ろし、社名変更したスマイルアップ(SMILE-UP.)。創業者である故・ジャニー喜多川氏による数百人規模の未成年性加害問題の責任を取った形だ。
■「噂レベル」というが…
ジャニーズ事務所(当時)は、9月7日と10月2日に記者会見を実施。
その中で、代表取締役の藤島ジュリー景子氏、新社長に就任した東山紀之やジャニーズアイランド社長の井ノ原快彦らは、ジャニー氏の”犯行”について「知らなかった」「噂レベル」と繰り返した。
しかし、彼らは本当に知らなかったのだろうか。今年初めに英国・BBCのドキュメンタリー番組が放送され、世界的な注目が集まる前、世間はどのように見ていたのだろうか。
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■6割が疑いの色濃く…
Sirabee編集部が、10月13〜16日にかけて全国10〜60代男女1,000名を対象に「ジャニー氏の性加害問題が話題になる前にどう思っていたか」について調査したところ、27.3%が「確実にあると思っていた」と回答。
「かなり疑わしいと思っていた」が30.0%。ここまでで過半数となった。最も多かった答えは「もしかしたらあると思っていた」で34.8%。「全くのデマだと思っていた」という人は、わずか8.0%にとどまっている。
事務所サイドが事実関係を認め、大々的な問題となっている現在行った調査であるため「後出しジャンケン」の可能性も少なくない。
ただ、『週刊文春』との裁判で判決が確定している事案でもあり、よく言われるように「公然の秘密だった」と考えたほうが自然だろう。
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■男女差は少ない
編集部がジャニーズ関連で実施した調査では、きわめて男女差が大きい結果が目立つ。
男性タレントのみが所属していたジャニーズ事務所のファンはほとんどが女性であり、今回の問題についても男女のスタンスの違いにあらわれているようだ。
また、被害を受けた未成年者が全員男性だったことも、男性の恐怖感や忌避感につながっている可能性も高い。ところが、今回の調査においては男女差は少なく、男性のほうがやや「確実にある派」が多い程度。
ジャニー氏の加害行為を「公然の秘密」として疑っていた人は、男女とも過半数であることが明らかとなった。
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(文/Sirabee編集部)
対象:全国10代~60代男女1,000名(有効回答数)