菅直人元首相、政界引退報道を認める フォロワーからはねぎらいの声が
立憲民主党の菅直人元首相が、次期衆院選への不出馬報道を認め、改めて政界引退の意向を示した。
立憲民主党衆議院議員で第94代内閣総理大臣・菅直人元首相が、21日に自身のX(旧・ツイッター)を更新。一部で報道された次期衆院選の不出馬を認め、政界引退の意向を示した。
■引退報道を認める
菅元首相は20日、一部報道で次期衆院選に立候補しない意向を示していることが伝えられた。一夜明けると、自らXで「私の去就について報道がありました」と報道に言及。
「次期衆院選で東京18区から立候補しない意向は、前回選挙で『集大成』と訴え、地元の会合などでも申し上げてきたので、従来から変わっていません」とつづり、報道が事実であることを認めた。
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■印象に残っているのは…
続くポストでは、「東京・三多摩から国会に送っていただき14期43年あまり」と初当選からの国会議員生活を回顧。
中でも印象的な仕事として、「厚生大臣として取り組んだ薬害エイズ事件と、総理大臣として直面した東日本大震災・福島原発事故が強く印象に残っています」と、新党さきがけ・民主党時代のできごとを挙げた。
気になる後継候補については、「後継候補について、正式にどう決めるのがよいか、段取りを考えていますが、『市民政治』『戦うリベラル』の旗を、若い世代にしっかり引き継ぎたいと思います」と、自身の政治信条を引き継ぐ候補に次世代を託したいとしている。
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■フォロワーからはねぎらいの声
菅元首相は社会運動家として政治に携わり、非世襲ながら1980年に政界入りすると、野党党首や厚生大臣・財務大臣などを歴任。2010年には内閣総理大臣にまで登り詰め、ねじれ国会の中で東日本大震災や原発事故対応にあたった。
一時代の終わりを感じさせる引退宣言に、フォロワーからは「一区切りではあると思いますが、まだまだお仕事期待しています!」「『市民政治』の旗を引き続いでくださる素晴らしい方を待っています!」「2010年に都条例のマンガ規制が厳しくなりそうだったとき菅さんが首相記者会見で『恋愛や、自分の好きな絵を描くことに政治が介入するべきではない』と言ってくださったことが規制反対派にとって、大変励みになりました」など、ねぎらいの声が寄せられている。