まもなく提出締め切りの「年末調整」 制度の仕組みを理解している割合は…
多くの会社で11月半ばが提出締め切りとなっている「年末調整」。その仕組みを理解しているか調べてみたら…。
この季節、会社員なら誰もが体験したことがあるだろう「年末調整」。提出の締切が近づき、管理部門や上司から怒られた経験者もいるのではないだろうか。
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■保険加入なくても提出が必要
多くの会社では、11月15日や16日あたりを締め切りに書類や資料の提出を求められる年末調整。
個人で加入している生命保険や地震保険、また住宅ローンの借り入れをしている金融機関などから、保険料の支払証明書が届き、申請する場合はそれらも提出する必要がある。
とくに申告がない人も書類の提出は必須、というのもややこしいところ。また、転職や退職があった場合も手続きが変わる可能性がある。世間はどれくらいこの仕組みについて理解しているのだろうか。
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■理解度は真っ二つ
Sirabee編集部が、11月10〜12日にかけて全国10〜60代男女1,000名を対象に「年末調整」について調査したところ、「よく理解している」と答えた人は8.6%。「ある程度は理解している」の45.5%と合わせると過半数となった。
一方で5割弱はよくわかっていない人が存在する、というのも制度の実態に近いように思われる。
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■男性のほうが理解か
年末調整は、会社勤めや企業を経営する場合は避けて通れない知識だが、それもあってか理解度は男性が女性を大きく上回っている。「よく理解」は男性が女性の2倍以上。「ある程度」も8ポイント以上の差が開いた。
会社が手続きしてくれるため、確定申告よりはずっと楽な年末調整の制度。自分の納税や控除に影響する手続きなので、期限に遅れて迷惑をかけることがないように対応しよう。
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■執筆者プロフィール
タカハシマコト:ニュースサイトSirabee編集主幹/クリエイティブディレクター
1975年東京生まれ。1997年一橋大学社会学部を卒業。2014年NEWSYを設立し、代表取締役に就任。東京コピーライターズクラブ(TCC)会員。カンヌライオンズシルバー、TCC審査委員長賞、ACCシルバーなどの広告賞を受賞。
著書に、『ツッコミュニケーション』(アスキー新書)『その日本語、お粗末ですよ』(宝島社)
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(文/Sirabee 編集部・タカハシマコト)
対象:全国10代~60代男女1,000名(有効回答数)