ダルビッシュ、大谷翔平、佐野恵太… 牧秀悟が煌めくスターから受け継ぐキャプテンシー【DeNA】
横浜DeNAベイスターズのキャプテンに就任することになった牧秀悟。これまで有言実行を成し遂げてきた来年プロ4年目の新キャプテンが明かした思いは…。
DeNAに親会社が代わり、キャプテン制度が取り入れられたベイスターズ。初代の石川雄洋氏が3年間、2代目の筒香嘉智が5年間、3代目の佐野恵太が4年間勤め上げた重席に、来年プロ4年目の牧秀悟が就任することとなった。
■DeNA4代目キャプテンに就任
牧は20日に行われた契約更改の席で「自分がキャプテンになったからには、なにかガラッと変わるようなチームにしたいですし、優勝できるチームにできればなと思います」と改めて決意表明。
ルーキー時代から凡退してもベンチで声を張り上げ、土砂降りの雨の中でもダンスを披露するなど、チームのみならずファンをも盛り上げる姿は枚挙に暇がないほど有名で「チームメイトの方にも自分らしく頑張ってくれればいい、変えなくていいと言われて。親や地元の方たちにも頑張れよと言われました」と、周囲もすでに太鼓判を押している状況だ。
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■先輩の姿を手本に
重要なポジションを任されるうえで、前任者の佐野恵太の存在も大きく「いまのベイスターズの明るく、すごく上下関係もいいです。なんでも下から意見も言いやすいですし、上の方にも相談しやすいというのは、佐野さんが作ってきてくれたものだと思います」と最大限のリスペクトを持っているとし、「雰囲気も佐野さんが作ってくれたものだと思います。そこは引き継いでいきたいです」と宣言。
2021年の開幕ゲームではその年のスローガン“横浜一心”の“一”をチーム全員の手の甲に青のマジックで記し結束を図るなど、様々なチャレンジをした佐野キャプテンの行動にも「そういうのもチームが1つになれたキッカケでもあるので、なにか自分らしいものを取り入れたいなと思います」と策を練る。
だが「でもその中で佐野さんと違った自分らしいチームキャプテン像を作っていくことも大事だと思うので、佐野さんが作ってくれたいいものを残して、また新しいものを作っていければなと思っています」とさらなる進化も目指すとした。
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■「頼れるキャプテンを目指して」
またWBCではメジャーの大物、ダルビッシュ有と大谷翔平にも触れ「先頭に立つというのを自然とやられていたので、全員が付いていきたくなりました」とその存在感に圧倒。
続けて「キャプテン制ではなかったですけれども、練習にしろ、試合にしろ、ベンチの中でもなんか頼れる、頼りたいという存在ではあったので、まだまだ力は足りませんけれども、ああいう頼れるキャプテンを目指していきたいと思います」と将来的には煌めくスターのようなビジョンも心に描いているようだ。
まずは来季に向け「やっぱり勝ってるときはすごく勢いがいいですけれども、負けているときはチーム自体が落ち込んでしまう事がある」とチームの弱みを把握したうえで「来年はキャプテンとして行動でもいいですし、なにかチームが変わるきっかけというのを出せていければなと思います」と劣勢時での“ゲームチェンジャー”の役割にフォーカスすると目を輝かせた牧秀悟。
世界一、全試合4番で出場、打点王…すべて有言実行してきた男は、満を持してベイスターズを高みへ導いていく。
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■執筆者プロフィール
萩原孝弘:1971年生まれ。生まれも育ちも横浜の生粋のハマっ子で、大洋が横浜に移転して以来、一貫してホエールズ〜ベイスターズファン。
23年のオフィシャルイヤーブックもライターとして参加した。あくまでもファン目線で、独自のインタビューコラムや記事を各媒体で執筆中。
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(写真・取材・文/Sirabee 編集部・萩原孝弘)