大勢のドラフト1位指名で「ボロカスに言われた」 巨人・水野雄仁スカウト部長が裏話を告白
巨人・水野雄仁スカウト部長が大勢投手を1位指名した際の裏話を告白。昨年のドラフト指名が評価され、社長から金賞をもらったことも報告。
読売ジャイアンツの水野雄仁スカウト部長が槙原寛己氏のYouTubeに出演。大勢投手をドラフト1位指名した際のエピソードを語った。
■水野氏がゲスト出演
水野氏はスカウト業の苦労を語ったのち「昨年は浅野君をドラフト1位でとって、2位に萩尾、3位田中千春、4位門脇、5位船迫、育成1位が松井颯。この6人全員が1軍に行って、このたび11月の納会で社長からスカウト部表彰、金賞をいただきました」と胸を張る。
槙原氏が「しゃべりながら威張っているなと思った」とツッコミを入れると「威張りだすと、絶対失敗する年が来るんです」と水野氏は笑う。
そんな水野氏に槙原氏は「そのまえに大勢をとったじゃない。巨人ファンとしては『翁田って誰だ』ってシーンとなったもんね」と大勢投手の獲得に言及した。
関連記事:読売ジャイアンツが叩かれやすい理由は… 槙原寛己氏が持論「FAや逆指名で…」
■シーズンが始まるまでボロカスに
水野氏は「シーズンが始まるまでボロカスに言われてました、誰だという。槙さんもそう思っていたでしょ」と告白。
槙原氏が「開幕で見たときに、こんな球を投げるんだと思った」と話すと、水野氏は「西武に行った隅田を指名して外れて、翁田大勢に行こうと。 原監督に相談して『良いですか?』と。そうしたら『大丈夫か?』といわれて」と明かす 。
そして「阪神リーグで2勝しかしてないんですよ、4年間で。原監督に『お前大丈夫か?』と言われて、『球はえげつないです 』と。それでも『大丈夫か?』となるじゃないですか。原監督が納得してくれたというのが凄かったですよ」と原辰徳前監督の決断を称賛した。
関連記事:徳光和夫、阿部慎之助監督のドラフト抽選勝利に喜び 「新庄さんに勝った」
■門脇選手は柏田スカウトが発掘
その後、槙原氏が「やっぱりスカウトは自分が指名した選手が活躍すると嬉しいものなの?」と質問する。
水野氏は「担当のスカウトがやっぱり1番嬉しいですね。僕は全体を見ていくので、僕の担当はいないんですよ。全員が担当みたいな形になるんで 」とコメント。
話を聞いた槙原氏が「じゃあ今回門脇は?」と質問すると「あれは柏田スカウトですよ。もっともっと柏田を評価してほしいですよね」と訴え、門脇誠選手を獲得した裏話を語っていた。
関連記事:高橋由伸氏、巨人が勝てない理由を独自分析 「ドラフト制度が変わって…」
■大勢投手は新人王を獲得
大勢投手はアマチュア時代、阪神大学野球連盟の関西国際大学でプレー。スカウトの間では実力を高く評価されていたが、水野氏によるとスカウト部は「ボロカス」に言われていたとのこと。
指名に批判があったという大勢投手だが1年目に37セーブをあげ新人王を獲得。今年はWBCに参加したこともありフルシーズンの活躍はできなかったものの、14セーブを記録した。