太田光、災害時のスマホ撮影とメディアの使用に警鐘 「TVがガンガン使うと…」
太田光が災害時のスマホ撮影に「撮っている場合じゃないと思うことがある」などと警鐘。放映するメディアにも持論を展開する。
7日放送の『爆笑問題の日曜サンデー』(TBSラジオ)で、太田光が災害時のスマホ動画撮影やメディア使用のあり方について持論を展開した。
■太田が災害時のスマホ撮影に持論
番組は1日に発生した令和6年能登半島地震や翌2日に発生した日本航空機と海上保安庁の飛行機が衝突した事故について取り上げる。
ニュース解説を聞いた太田は「ちょっと落ち着いてからのあれかもしれないけど、僕は地震とか飛行機事故でも、一般の(現場の)中にいる人が映像で撮るじゃないですか。それは伝わる映像だから番組側も使うんだけど」と指摘。
そして「テレビ局としてはありがたいんだけど、 僕は見ていて『これは撮っている場合じゃないんじゃないかな』と思う瞬間もあるんですよね」と語った。
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■テレビ局がガンガン使うと…
さらに太田は「こういうときにスマホで撮るというのも、もちろんテレビ局としては、その情報はすごくありがたいんだけども、これをテレビがガンガン使うと、またみんなそういうときにそれを使おうと思うということもあるんじゃないかなという気がして」と指摘する。
続けて「でも、ああいうときってテレビの本番中でもモニターに気をとられているとなかなかじつはこっちで起きてることに集中できなかったり。 比べちゃいけないけど漫才でもなんかこうスマホを見ながらとか、ネタを追いながらやっていると、お客さんのほうに集中できない」とコメントした。
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■「やめて」という必要もある
太田は「ましてや1分1秒を争うときにスマホをかざして、全身で感じなきゃいけないような状態だとすると、もしかしたら今後報道やテレビはそういう映像はもちろんありがたいんだけど、『そういうときはやめてください 』みたいなことも言っていく必要があるのかなって感じているんですよね」と警鐘を鳴らす。
話を聞いたTBSの山本恵里伽アナウンサーも「SNSが発達して誰しもが発信できるようになってしまったから、撮らなきゃという衝動に駆られるかもしれないけど、まずは自分の安全をというのを、私たちメディアも呼びかけていかなければいけないですね」と同調していた。
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■5割がSNSで不適切投稿を目撃
能登半島地震ではX(旧Twitter)にデマ情報が投稿され混乱を招き、岸田文雄首相や内閣府防災Xが注意喚起を呼びかけるなど問題化している。
Sirabee編集部が全国の10代~60代のSNSユーザー1,044名に調査を実施でも53.6%が「不適切な投稿を見た経験がある」と回答した。太田の提言に共感したリスナーもいたようだ。
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(文/Sirabee 編集部・佐藤 俊治)
対象:全国10代~60代男女SNSユーザー1,044名 (有効回答数)