ネズミが2ヶ月間こっそり人間の道具をお片付け 暗視カメラの映像で判明
毎晩人間の小屋を片付けるネズミが、映画『レミーのおいしいレストラン』のようだと話題になっている。
野生動物写真家の男性が所有している小屋の中で、机の上に散乱した道具が毎晩のようにネズミによって片付けられていたことが、カメラの映像によって明らかになった。『The Guardian』『BBC』などの海外メディアが報じている。
■置いていたはずの物が別の場所に
イギリス南西部ウェールズで、まるでファンタジー作品のような出来事が実際に起きているようだ。
動物写真家のロドニー・ホルブルックさん(75)は、自分が小屋の中のあちこちに置いていたはずの道具が、一晩たつと元の場所に戻っていることに気づいた。
そこで何が起こっているのかを調べるため、作業台の上に暗視カメラを設置したところ、信じられない映像が撮影されたという。
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■毎晩ネズミがこっそりと…
ホルブルックさんは当初、野生の鳥たちのために用意していた餌が、小屋で保管していた靴の中に入っていることに気づき、カメラを設置することにしたそうだ。
暗視カメラの映像には、小さなげっ歯類が洗濯ばさみやコルク、ナットやボルトなど小屋の中のさまざまな道具を集め、ホルブルックさんの作業台の上に置かれた道具箱に置いていく様子が記録されていた。
さらに、この出来事は撮影を開始してから2ヶ月間、ほぼ毎日のように行われていたという。
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■あらゆるものをお片付け
映像を見たホルブルックさんは、ネズミが何を選んで運んでいるのか気になり、さまざまな物体を小屋の中に放置する実験を行なったが、ネズミは置かれているもの関わらず「片付け」を続けたという。
ホルブルックさんはメディアに対して、「彼はプラスチックの破片からボルトやナットまで、あらゆるものを箱の中に片付けてくれます。箱から出したままにすると、朝までに元の場所に戻してくれるのです」と語った。
また彼はこのネズミに「ウェルシュ・タイディ・マウス」と名前を付け、「彼が片付けてくれるのがわかっているので、今では自分で片付けをする気になれません」とも述べた。
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■まるで人気映画のよう
この出来事は、ネズミがレストランでこっそり調理をする2007年のアニメーション映画『レミーのおいしいレストラン』のようだとして、SNSで大きな注目を集めている。
また、同様のことが2019年にもイギリス・ブリストル近郊でも発生しており、小屋にある鳥の餌箱の中に、ネズミが繰り返し金属やネジを「保管」している様子を映した映像が拡散し、話題となっていた。
こうしたネズミたちはだらしない人間を放っておけない性格なのか、それとも自分の縄張りを整理整頓する「習性」のようなものなのだろうか。
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(文/Sirabee 編集部・びやじま)