招待制廃止で話題のSNS『Bluesky』 若い世代は注目もアカウント作成は1割以下
ツイッター社の共同創業者が開発したSNS「Bluesky」。2月の招待制廃止が話題となったが…。
2022年10月、実業家のイーロン・マスク氏に買収されて以降、ユーザーのとって必ずしも好ましくない制度変更も続いているX(旧ツイッター)。
それこそ「X」という名前やキャラクターとして愛されていた「青い鳥」の廃止も、ユーザーに少なからぬ衝撃を与えた。
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■招待制が廃止に
Xがかつての雰囲気を失いつつある中、失望したユーザーたちの「移住先」となるSNSはどこなのか、は注目を集め続けてきた。
Facebookやインスタグラムを運営するmeta社が立ち上げた「スレッズ」は、サービス開始当初は話題になったものの、今や耳にすることはほとんどない状態。
一方、2月に招待制を廃止したことで注目されたSNSが、「Bluesky」だ。Blueskyは、ツイッター社の共同創業者であるジャック・ドーシーが開発した分散型SNS。開発の経緯も、Xユーザーが可能性を感じる理由のひとつだろう。
実際、どれくらいの人が利用し、関心を持っているのだろうか。
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■「アカウント作成」は1割以下
Sirabee編集部が、2月16〜18日にかけて全国10〜60代男女1,000名を対象に「Blueskyの利用状況」について調査したところ、「使っている」と答えた人はまだ1.3%。「アカウントだけ作成した」という人が6.0%だった。
招待制が長かったこともあり、ユーザーはまだ1割に満たないようだ。ただ、「興味はある」と答えた人も14.0%にのぼる。最も多かった回答は「興味なし」で78.8%だった。
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■若い世代は積極的
SNSというサービスの性質もあってか、今回の調査結果は世代によって意識差が大きくあらわれた。10〜20代では、計15.1%がアカウントまでは作成。アカウント保有率は年代が上がるほど下がり、50〜60代では4.2%にとどまった。
高年齢層では、もともとXよりもFacebookユーザーが多く、Xの仕様変更にあまり影響を受けていないのかもしれない。
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■執筆者プロフィール
タカハシマコト:ニュースサイトSirabee編集主幹/クリエイティブディレクター
1975年東京生まれ。1997年一橋大学社会学部を卒業。2014年NEWSYを設立し、代表取締役に就任。東京コピーライターズクラブ(TCC)会員。カンヌライオンズシルバー、TCC審査委員長賞、ACCシルバーなどの広告賞を受賞。
著書に、『ツッコミュニケーション』(アスキー新書)『その日本語、お粗末ですよ』(宝島社)
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(文/Sirabee 編集部・タカハシマコト)
対象:全国10代~60代男女1,000名(有効回答数)