「勝てない」ドジャース山本由伸に現地ファンから厳しい声も… 気になる「一発病」にロバーツ監督から注文
ロサンゼルス・ドジャースの山本由伸の積もり積もった成績が、ドジャースファンの間で物議を醸しているという。
ロサンゼルス・ドジャースの山本由伸が、日本時間20日に本拠地ドジャースタジアムで行われたニューヨーク・メッツ戦に先発。制球面での工夫は見られたが、ドジャースファンからは賛否の声があがっている。
■4回で復調見せるも…
山本は初回をわずか9球で三者凡退で抑えるも、2回にはニューヨーク・メッツのD.J.スチュワートに3号ソロを浴びると、ハリソン・ベイダーにタイムリーを打たれて2失点。3回には味方のエラーも絡んで、ピート・アロンソのタイムリー、スチュアートの犠牲フライでさらに2失点を喫してしまう。
しかし、4回は一死二、三塁のピンチを連続三振で斬ってとると、これがキッカケになったのか5回と6回はオリックス・バファローズ時代に見せていたようなピッチングで、メッツ打線を抑えている。
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■懸念される「一発病化」
メジャー5試合の登板となったこの日は、6回を99球、被安打7、奪三振9、失点4(自責は3)の成績で降板。6回裏にドジャースが一時同点に追いついたため山本に勝ち負けはつかなかったが、メジャーでは初めてクオリティースタート(6回を自責3点以内)をマーク。この日もヨーヨーカーブを効果的に使った他、4回のピンチからはカットボールを多用するなど、制球面での工夫が見られた。
だが、154キロのストレートをスタンドインされるなど、昨年はわずか2本だった被本塁打数がすでに3本(前回登板は2被弾)になり、いわゆる「一発病」化しているのは気になるところ。山本の持ち味であるストレートとカーブを狙い打ちされているのも、今後の制球面で考えていかなければ克服できないだろう。デーブ・ロバーツ監督も試合後に「ストレートの制球を考えてもらいたい」とコメントし、ホームランと犠牲フライを簡単に打たれたことに対し注文をつけていた。
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■ドジャースファンからは賛否
今回も勝てなかった山本に注文をつけていたのは、ロバーツ監督だけではない。現地メディアによると、「ヨシノブはひどい」という声が現地のドジャースファンから次々と出ているという。
これは大谷翔平がドジャースに移籍を決めた際にも言われていたが、ドジャースファンは日本の阪神タイガースファンとさえ比べものにならないほど、成績が悪いとバッシングをする傾向が強いと言われている。ここまで5試合で22回を投げて1勝1敗、防御率4.50という成績に対して「報酬に見合っていない」といった旨のバッシングが起こるのは、破格な大型契約を結んでいるだけに当然の流れかもしれない。
しかし、1年目から日本と同じ成績を求めるのは酷なことであるのも事実で、それを踏まえているファンからは「まだヨシノブの評価を判断するのは早い」といった擁護する声も出ている。ドジャースの勢いが止まってきていることも山本に対するバッシングにつながっているという見方もあるだけに、山本には引き続き平常心で投げ続けてもらいたい。
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(取材・文/Sirabee 編集部・Sirabeeスポーツ取材班)