多数の賞を受賞した作品『マンボ・マン』 ラテンのリズムと共に“キューバ人的生き方”を見つけたい
キューバ音楽が炸裂! 『マンボ・マン』 がキューバ革命記念日の7月26日に公開。
キューバといえば、フィデル・カストロらが1959年1月1日に新政府を打ち立てた「キューバ革命」が有名ですが、その革命のはじまりは、1953年7月26日だといわれています。
それから半世紀以上たった2017年のキューバを舞台に、実在の音楽プロデューサーをモデルにした『マンボ・マン』 が7月26日からAmazon Prime Video、Apple TV、Google Play にて配信開始。
「マンボ・マン」から、キューバ人の人生に対する向き合い方を探ってみましょう。
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■キューバの風景と音楽に酔いしれる
7月26日公開の『マンボ・マン』 は、絵になるキューバの風景と音楽が流れて、思わずステップを踏みたくなってしまうオープニング。
それもそのはず、音楽プロデューサー兼写真家のモ・フィニと、作曲家のエデシオ・アレハンドロが共同監督を務めているからです。
さらに名曲を奏でるのは、キューバ屈指のミュージシャン集団、ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブのメンバーたち。実力派が結集した本作は、ロンドン映画賞最優秀長編映画賞をはじめとする世界中の映画祭で、50以上の賞を受賞しています。
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■実在の音楽プロデューサー
主人公の「マンボ・マン」ことJCは、フィニ監督の友人で音楽プロデューサーのフアン・カルロスがモデル。
「彼の頂点からどん底までを知っていますが、そのたびに彼は立ち直り逞しくなっていきました」とフィニ監督が語るように、エクトル・ノアス演じる劇中のJCは、地元の音楽プロデューサー兼プロモーター、農民として登場。家族や仲間のために奮闘する様は、非常にリアルです。
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■逞しく生きる考え方
じつはJC、表向きはちょっとした地元の名士なのですが、その地位を守るべく、身の丈以上の生活をしているのでした。そうした中、大金を手に入れるチャンスがやってきます。
その話に乗ろうとするのが物語最大の山場。はたしてJCのもうけ話は成功するのかどうか、結末が気になるところですが、注目したいのは、台詞の豊かさです。
日常会話の中に表れている、キューバ人らしい前向きな言葉の数々。特に、JCの娘が鳥を買った瞬間、逃げられてしまう場面は圧巻。JCは、娘が買ったことによって、鳥は自由になったのだと諭します。
こうした人生の真理をついた表現に、思わずうなずいてしまうはず。都度逞しくなっていく生き方は、JCの言葉にヒントが隠されているかもしれません。
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『マンボ・マン』
7月26日(金)よりAmazon Prime Video、Apple TV、Google Play にて配信開始
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(取材・文/Sirabee 編集部・尾藤 もあ)