「確り」って何と読む? 日常生活でよく使うのに約7割も誤読していて…
約7割が誤読… 「確り」の本当の読みかた分かりますか?
小学5年生で習う「確」という漢字。音読みで「カク」、訓読みで「たし(か)」「 たし(かめる)」と読みますが、送り仮名が「り」の場合は何と読むか知っていますか?
■「確り」って何と読む?
Sirabee編集部が全国の10代~60代の男女800名を対象に「確り」の読みかたに関する意識調査を行ったところ、「しかり」と読むと答えた人が全体で65.3%。続いて、「かくり」と読むと思うと回答した人が5.1%でした。
ちなみに「しかり」を漢字で表すと「然り」。「かくり」と答えた人は、「確」という漢字は音読みで「カク」とも読むため、間違えてしまったのでしょうか。
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■正しくは「しっかり」
なお、「確り」の正しい読みかたは「しっかり」。
編集部の調査では全体で29.5%の人が正しい読みかたを回答していました。
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■「確り」の意味は…
「確り」の意味について、デジタル大辞泉(小学館)では、以下のように記載されています。
・かたく強いさま
例:ロープを確りと結ぶ・確かでゆるがないさま
例:土台の確りとした建物②考えや人柄などが堅実で信用できるさま
例:確りとした意見の持ち主、論旨の確りとした論文
③気持ちを引き締めて確実にするさま
例:確りと勉強する、上級生らしく確りしなさい
④身心が健全であるさま。また、意識がはっきりしているさま
例:確りとした足どり、高齢でも頭は確りしている
⑤十分であるさま。たくさん。皮肉をこめていうこともある
例:今のうちに確りと食べておく、金を確りためこんでいる
⑥相場が上昇傾向にあるさま
同じ意味で「聢り」とも表します。
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■「確」は「しか」とも読む
また、「確」という字は「しか」という訓読みも持っています。
この場合の意味は以下の通りです。
例:夕方のことで確とは見えなかった。確と相違ありません②かたく、しっかりと。また、十分に。完全に。しっかと
例:地盤を確と固める。確と考えてみる③すきまなく。びっしりと。
例:廻廊に—並み居たり〈太平記・三〉
「確(しか)と見届ける」といった使い方だと、より馴染みがあるのではないでしょうか。読めなかった人は、他の読みかたも一緒に覚えておきましょう!
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(文/Sirabee 編集部・丸井 ねこ)
調査対象:全国10代~60代の男女800名