夏の風物詩「馬大頭」ってなんと読む? 正解率約7割の“あの昆虫”の名前は…
一度は目にしたことがあるであろう「馬大頭」。どの昆虫でしょうか。
日常生活で聞いたことのある言葉でも、漢字になると読めない…。なんてことありますよね! 夏に見かける“あの昆虫”、「馬大頭」もそのひとつ。あなたは何と読むか分かりますか?
■「馬大頭」って何と読む?
Sirabee編集部が全国の10代~60代の男女645名を対象に「馬大頭」の読みかたに関する意識調査を行ったところ、「キリギリス」と読むと答えた人が全体で22.1%。続いて、「アメンボ」と読むと思うと回答した人が12.2%でした。
ちなみに「キリギリス」を漢字で表すと「螽蟖」「螽斯」「蟋蟀」。かなり難しいですね…。「アメンボ」は、「水黽」「水馬」「飴坊」となります。
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■正しくは「オニヤンマ」
なお、「馬大頭」の正しい読みかたは「オニヤンマ」。編集部の調査では全体で65.5%の人が正しい読みかたを回答していました。
ちなみに「鬼蜻蛉」とも表すので、知らなかった人は一緒に覚えておきましょう。
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■「馬大頭」の生態は…
「オニヤンマ」は、体長10cmの日本のトンボでは最大となるオニヤンマ科のトンボ。まるで鬼みたいな顔と、体の黒色と黄色の横縞模様が鬼がはいているふんどしを連想させることから、このように呼ばれるようになったと言われています。
幼虫は細流の砂中で育ち、初夏に羽化。成虫になるまで3〜5年と長い期間かかるため、安定した水域でなければ生息できないといいます。
成虫は6~9月に出現し、森林や小川、道路や水路のうえを往復して飛ぶことも。北海道から西表島に生息していますが、東京都では「絶滅危惧II類」に分類されています。
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■英語で「馬大頭」は…
また、英語で「トンボ」は、「dragonfly(ドラゴンフライ)」ですが、「馬大頭」は「jumbo dragonfly(ジャンボ ドラゴンフライ)」。
十勝地方のアイヌ語では、 トンボ類を「ハンクカチュイ」と言うそう。
初めて知った人は、ぜひ一緒にチェックしておきましょう!
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(文/Sirabee 編集部・丸井 ねこ)
調査対象:全国10代~60代の男女645名