谷原章介、50頭の野犬の群れに私見 飼い主の飼育放棄を問題視「切ない」
「日本のアマルフィ」とも呼ばれる和歌山・雑賀崎で約50頭の野犬が群れをなしており騒音やゴミ被害に住民が頭を悩まさているそうです。
23日、朝の情報番組『めざまし8』(フジテレビ系)では、和歌山の雑賀崎で起きている野犬問題を取り上げました。
住民たちの生活が脅かされている状況ですが、司会の谷原章介さんは「元々は捨て犬だった」という事実を受けて人間の身勝手な行動を問題視しています。
■「日本のアマルフィ」に野犬問題
美しい景観から「海岸沿いの斜面に住宅が密集する様子がイタリアのアマルフィ海岸に似ている」「日本のアマルフィ」とも呼ばれる雑賀崎で起きているこの問題。
およそ50頭の野犬が群れをなし、ときには子犬が住宅で誕生することも。野犬は10年以上前から目撃されていて、ゴミを荒らされたり早朝の騒音も問題となっています。
番組では保護された子犬の映像も公開しており、かわいらしい姿を見せていましたが、このまま増え続けることも懸念されています。
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■譲渡会で引き取られるのは子犬のみ
和歌山市によると、「野犬はもともと、飼い犬が捨てられて増えたと言われています。雑賀崎は崖が多い地形で人が近づけない所が多いため、徐々に増えていったのでは」とのこと。
市ではパトロールしながら野犬の捕獲を進めており、野犬による狂犬病のリスクはないという見解を示しています。
しかし、野生化しているため捕獲したり再び飼育するのは困難で、市の譲渡会で引き取り手が決まるのは子犬ばかりだそうです。
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■もともとは捨て犬
谷原さんは「住民の皆さんの気持ちを思うと心配ですけれども、こうやって捨てられた末に群れることでしか生きてこれなかった犬の気持ちを思うとそれも切ない」と、元々は捨て犬であることに言及。
2022年6月からは、安易な飼育放棄を防ぐために、「改正動物愛護管理法」が施行されています。ブリーダーやペットショップ等で販売される犬や猫に、飼い主の情報を登録したマイクロチップ装着を義務化していますが、現在のところ罰則規定はないとのことです。
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■飼い続けられなくなったら譲渡を
谷原さんは、「飼い主の方が環境、状況が変わってしまって飼い続けることができなくなるということは、あるとは思うんですけど、だったら次の託し先も考えてほしいと思います」と要望。
さらに、「何よりコロナ禍で一気にペットって増えたじゃないですか、うちもそのときに犬を飼いました。今も飼っていますけど、やっぱりその増えた子たちが、一頭でも多く…不幸にならないことを願いたいし、そういう環境を作っていきたいですね」と、期待を寄せていました。
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(文/Sirabee 編集部・星子)