橋下徹氏、兵庫県・斎藤元彦知事に対する古巣・維新の態度に懸念 「早く軌道修正しないと…」
19日の会見でワインを受け取ったことを認め、職員へのパワハラ・自殺問題と併せて猛批判を浴びている兵庫県・斎藤元彦知事。知事を選挙で推薦していた維新の会に、元代表の橋下徹氏は…。
大阪府知事・日本維新の会代表などを歴任した弁護士の橋下徹氏が、23日に自身のXを更新。次々と疑惑が明るみとなる兵庫県・斎藤元彦知事に対する維新の会の対応を疑問視した。
■新たに浮上した疑惑
斎藤知事はことし3月、パワハラや収賄を告発した元西播磨県民局長に「嘘八百」「業務時間中に文書を流すのは公務員失格」などと反論したところ、7月になってこの元局長が自殺。
遺書には「死をもって抗議する」といった趣旨が記載されていたほか、証拠の音声データなども公開され、知事は19日に告発内容を一部認めるなどしていた。
23日には新たに、副知事が元局長のPCを押収するなど、知事が側近を使って告発を握りつぶそうとしていたことが『週刊文春』にて発覚する。
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■「維新も早く論点設定を修正しないと…」
橋下氏はこの記事を引用し、「告発に対する対応が問題なのだ」と斎藤知事を批判した上で、「維新も早く論点設定を修正しないと政治と金の合意の失態と同じになる」と指摘。
続けてポストを投稿すると、「内部告発者に対していきなり『嘘八百』『公務員の資格なし』と知事が公言した兵庫県庁の組織体質。大阪府庁であれば当然待ったがかかったと思う。ここが一番の問題」と、自身が知事を務めた大阪府も引き合いに改めて指摘した。
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■古巣・維新に重ねて懸念
また、知事選挙で斎藤知事を推薦した微妙な立場からか、同問題の追及に慎重である古巣・維新にも改めて問題提起。
「事実が明らかになるまで待つと言っている維新は早く軌道修正しないと、政治と金の党首合意で大失態を演じたことと同じになる」など、自民党の政治とカネ問題で慎重になり、支持率が下がっていったのと同じ轍を踏むことを懸念した。
この投稿にフォロワーからは、「内部告発された時点で知事はオープンにすべきでしたね」「兵庫県庁の組織体質ではなく維新の根本的体質」「大阪のほうがトップに平伏してる」など、さまざまな声が寄せられている。