阿部慎之助監督の投手継投が「裏目に出た」 佐藤義則氏が語る阪神vs巨人の“勝敗の分かれ目”
優勝争いに影響がありそうな30日からの阪神タイガース対読売ジャイアンツ3連戦。巨人が初戦を落とした理由を佐藤義則氏が解説。
元阪急ブレーブス選手で引退後は複数球団で投手コーチを務めた佐藤義則氏がYoutube『佐藤義則チャンネル』を更新。30日に行われた阪神対巨人戦について語った。
■30日の阪神対巨人を振り返り
30日に行われた阪神対巨人戦を振り返った今回の動画。試合は阪神が巨人先発の山崎伊織投手から5回裏、前川右京選手のタイムリーで先制する。
さらに6回からマウンドに上がった中川皓太投手から大山悠輔選手がスリーランホームラン。その後も優位に進めた阪神が巨人に快勝した。
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■阿部監督の投手継投を疑問視
佐藤氏は試合を振り返り、巨人打線を抑えた先発の才木浩人投手、桐敷拓馬投手ら阪神投手陣を称賛する。
続けて巨人・阿部慎之助監督が山崎投手を5回で降板させ、6回から中川投手を登板させたことについて「結果的に1点しか取られていないのに代えてしまった。結果的には裏目に出ているよね。4点を取られたわけだから」と指摘。
さらに「別にバッターで回ってきたわけじゃないから。それでも代える。そんなに打たれてたわけじゃないからね。俺にしたらもう1点で、まだそのまま1対0で行けるような感じには思えていた」と解説した。
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■交代が裏目に出た?
阿部監督の決断に佐藤氏は「山崎と中川とか、 後から出てくるピッチャーの力の差はどうなのかと思っちゃうよね。1点で抑えて、次の回から代えるともう決まってたみたいな、テレビに映ってたから。『えっ』と思って、早いんじゃないのと思ったら、案の定早かった」と分析。
その後も佐藤氏は「投げたらどうなっていたかわからないけど、中川よりは抑えたと思う。右から始まるのに左のピッチャーを出したっていうところに、間違いがあったかなと思う。右、左関係なく中川という感じなんだろうけど、裏目に出た。1点差で行こうと思ったんだろうけど、残念ながらそうは行かない」と指摘した。
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■首位巨人と2.5ゲーム差に
3位の阪神は30日の試合に勝利し4連勝。首位巨人と2.5ゲーム差と接近した。
シーズン序盤から不振にあえいできた打線だが、後半戦は主力の大山選手や佐藤輝明選手が調子を取り戻しており、得点力が上昇。去年の「強い阪神」が戻りつつある。