約6割が正解した「挙って」ってなんと読む? 「あがって」と読みたくなるが…
日常的に使ったり聞いたりする言葉でも、漢字にすると意外と読めないことも…。「挙って」はなんと読むか分かりますか?
身近な漢字でも、送り仮名が付くと読めなくなってしまう人も多いのではないでしょうか。
「挙手(きょしゅ)」「挙式(きょしき)」などに使用される「挙」という漢字。送り仮名がついて「挙って」となると、なんと読むか分かりますか?
■「挙って」って何と読む?
Sirabee編集部が全国の10代~60代の男女800名を対象に「挙って」の読みかたに関する意識調査を行ったところ、「あがって」と読むと答えた人が全体で29.5%。続いて、「かえって」と読むと思うと回答した人が8.0%でした。
ちなみに、「あがって」を漢字で表現すると「上がって」「挙がって」など。「あがって」と読む場合は、送り仮名に「が」が入ります。似ているため混同してしまった人がいるかもしれませんね。
また、「かえって」を漢字で表現すると「帰って」「返って」「却って」「還って」などとなります。
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■正しくは「こぞって」
なお、「挙って」の正しい読みかたは「こぞって」。編集部の調査では全体で62.5%の人が正しい読みかたを回答していました。
「挙」は、ほかに音読みで「キョ」。訓読みで「あ(げる)」「あ(がる)」「こぞ(る)」と読みます。
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■「挙って」の意味は…
「挙って」の意味について、デジタル大辞泉(小学館)では、以下のように記載されています。
[副]《「こぞりて」の音変化》
一人も残らず。全員で。
例:村中が挙って祭りを楽しむ
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■「挙げて」「挙って」の違い
また、「挙って」と似たような意味の言葉に「挙げて」がありますが、「挙げて」は、「関係する人や力などを目的に向けて一つにまとめ結集する」という意味で、「挙って」は、「関係者全員がそろって、一斉に」を意味します。
「挙って」の使い方は、「全員こぞって賛成する」「こぞってご参加ください」。「挙げて 」の使い方は、「一家を挙げて歓迎する」「全社を挙げて取り組む」です。
微妙にニュアンスが違うので、知らなかった人は覚えておきましょう!
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(文/Sirabee 編集部・丸井 ねこ)
調査対象:全国10代~60代の男女800名