阪神タイガースの連覇は“かなり苦しい”田尾安志氏が持論 「一縷の望みは…」
22日の試合に敗れ、首位広島東洋カープと5ゲーム離された阪神タイガース。田尾安志氏は「連覇はかなり苦しくなってきた」と嘆く。
元東北楽天ゴールデンイーグルス監督の田尾安志氏が、自身のYouTubeチャンネル『TAO CHANNEL』で阪神タイガースの「優勝の可能性」について語った。
■22日の試合を振り返り
田尾氏が22日に京セラドーム大阪で行われた阪神タイガース対東京ヤクルトスワローズ戦を振り返った今回の動画。
試合は2対2で迎えた9回、阪神の桐敷拓馬投手からヤクルト・山田哲人選手が勝ち越しのタイムリー2塁打。さらにホセ・オスナ選手にもタイムリー2塁打が飛び出し、5対2でヤクルトが勝利した。
また、東京ドームの首位攻防戦、読売ジャイアンツ対広島東洋カープは広島が9回に小園海斗選手のタイムリーで追いつき、延長10回に矢野雅哉選手の決勝タイムリーで逆転勝利。巨人とのゲーム差が2、阪神とは5ゲーム差となった。
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■広島の強さを称賛
田尾氏は逆転で勝利したカープを「8回まで1対0でジャイアンツが勝っていたんですが、カープは強い。9回に追いついて、10回に矢野のタイムリーで勝ち越し。カープは勝負強い。それを感じさせる、今シーズンの戦い方ですね」と称賛する。
続けて「やっぱり守備がきっちりしてますし、小技ができる選手も多い。リリーフ陣も安定している、先発陣も良い。これはやっぱり強い」とコメントした。
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■阪神は「かなり苦しい」
5ゲーム差をつけられた阪神には「この時点でタイガースとのゲーム差が5。これは『かなり苦しいぞ』というゲーム差になっていると思います」と分析する。
一方で「明日から直接対決がありますので。この直接対決で、タイガースが勝ち越すということがあれば、まだ一縷の望みは残す。ここで負け越したら、今年はちょっとカープよりは上に行けないな。そういうふうに見たほうがいいかもしれない 。明日からの3連戦を見ていきたい」と持論を展開した。
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■下位予想が多かった広島
広島は今季、西川龍馬選手がFAでオリックスに移籍したこともあり、シーズン前は下位予想をする解説者が多かった。
しかし強力な投手陣と、小園選手、矢野選手、菊池涼介選手を中心とした、高い守備力がウリの野手陣が躍動。上位をキープし、8月に入り首位に躍り出た。
一方連覇確実といわれた阪神は、7月末巨人戦で3連勝し3位に浮上したものの、8月はカード負け越しが続くなど、波に乗れていない。3連勝でゲーム差を詰めたい阪神と、引き離したい広島。23日から始まる両チームの3連戦が、優勝争いに大きな影響を与える可能性が高い。