ついに、AIが相手を見つけてくれるマッチングアプリに挑戦! その実力はいかに… 

マッチングアプリにどハマり中のモノマネ芸人・こいでまほが、アプ活で出会った人とのアレコレを吐き出します。

2024/10/19 18:00


小出真保

ものまね芸人こいでまほがリアルな体験談や心境をポップに時にダークに伝えていく『全力! 婚活ダイアリー』。

復縁も大失敗、マッチングアプリアメリカ人とメッセージで喧嘩、さらにインド人に手の甲にキスされてスピリチュアルの世界に連れて行かれそうになり…次は、なにをする? 私は、新しいマッチングアプリに挑戦しました。

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■ AIが探します

マッチングアプリは13社やった私ですがまだまだ開拓できていません。ここ数年で種類がものすごく増えていてまさに飽和状態。先日、マッチングアプリDでデートした人に「AIが好みの相手を探してくれて確実に会えるマッチングアプリがあるんですよ」と教えてもらいました。その名もマッチングアプリB。

おもしろそう。定番のアプリには正直飽きてきたので、そんなゲーム制高いアプリ、やるしかない。もうこの頃には、マッチングアプリはほぼゲームだと思ってきました。「マッチングアプリはガチャガチャ」と。

このアプリは審査制。ハイスペックが集うマッチングアプリは他にもありますが、こちらもそのような人種が多いらしい。私は審査制のアプリで6回も落ちた経験があるため、これも受からないだろうなと思っていましたが、職業「芸能」ですんなり入れました。やった! そしてこのアプリ、1番の特徴は、顔写真なし。身バレ防止、顔を公開できないような身分の人も登録することができるとのこと。さらにメッセージもなしで、即、AIが提案してくれたカフェに集合というシステム。

マッチングアプリって結局写真がほぼ全て、写真の雰囲気で人となりがなんとなくわかると私は確信しているので、変なことにならないといいな…と不安もよぎります。でも、これも冒険、ゲーム。楽しもう。


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■席で待っていたのは

AIが「あなたにピッタリな人をマッチングしました」と報告してくれて、日にちも時間も決まっていました。楽すぎる。忙しい人にとってはこういうのは有り難いだろう。

AIが分析する条件ですが、とりあえず初回なので全体的に平均的な感じにしました。ただ「外見より内面重視」「内面より外見重視」と選べるところにおいては、せっかくだからと、外見重視にさせていただきました。いざ、本番。

いっさいやりとりなしでデート場所に行って果たして本当に会えるのか…。相手が来なかったら無駄足になる。相手にチャットはできるみたいですが、とりあえず信じよう。

いた! 座ってる! どんな人なんだろうと、ドキドキしながら近づいて見えてきた彼の背中は、デカすぎました。森の熊さんほど。つい最近まで山奥で生活してましたか? というほどの逞しさと、髪の毛もおそらく山にいたため理容室に行けていないという感じで、自然と共に生きている容姿。

おい、AI、お前の実力はまだまだだな。だって私は体型はスリムな人にしたし、内面より外見重視って選択したはずだよ? このご時世、ルッキズムの思想はやっぱり排除されたということか?


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■会話スタート

どんな人とでも楽しくお茶できるのが私。私ならいける、と戦場に向かう気持ちで席につきました。彼との会話は、過去歴代マッチングデートしてきたなかでもだいぶ苦戦しました。これは、まずい。30分コースになる予感。

「職業は、あ、アイティーですね」「ふ、普段は、バーとか行ったり、ジムに行ったり」…大変失礼なのですが、とてもそうは見えません。私はこのアプリを疑いはじめていました。まず、顔写真がないという点。身バレしたくない高スペックな人もいるのはわかります。ですが、どこでもマッチングしなくて、ここなら顔写真あげなくていいのか、じゃあ、ここにしよう、審査制かー、経歴うそついちゃえ。そんなふうに登録する人たちも多数いるように感じました。

アプリ慣れをしてから、自分の心が荒んでいるのは感じていました。だめだ、謙虚にいかないと。それに、そんなふうに思うのはもったいない。集中して乗り越えよう。本当に色んな意味でゲーム制がある。


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■年号

熊さん(彼のことをこう呼びます)が、野球とアニメが好きなことがわかりました。その話題なら盛り上がることができる。

私「アニメだと、何が好きなんですか?」

熊さん「なんでも! なんでもいけます」

私「私はジョジョとか好きですね」

熊さん「はい! ジョジョ! 1987年に週刊少年ジャンプで連載が開始!」


いや、連載開始日の話はしていないんだが…。

私「野球だとどこが好きなんですか? 私は学生時代、東京ドームで売り子やってて」

熊「何年にですか?」

私「2003年」

熊「2003年、ダイエー優勝、現、福岡ソフトバンクホークス」

私「…仁志選手が好きで」

熊「仁志! 1996年にドラフト2位で巨人に入団!」


いや、素直に凄いけども。どうやら彼は年号を正確に言うのが好きみたいで、必ず節々に年号が挟まれるのでそこで会話のリズムが止まります。

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■AIめ…

瞬間的に年号出せる特技は才能。アニメも野球もいけるなんて。ただ、ずっとは聞いていられなくなり、50分コースで終了。サクサクと解散しました。そして、帰り道、このあとはどうなるんだろうとチャットを開いてみると

「僕はもう一回会ってもいいけど、そちらは、どう?」とメッセージが来ており、そのままアプリを閉じました。

AIめ、思ってたのと全然違うぞ! ただ、期待はしていなかったため、大して落胆はなく「まあこんな日もあるか」と楽しめました。暇な日にこのアプリはありかもしれないと思いましたが、こんなことでは結婚は遠のくばかりなのではないだろうか…あ、そういえば結婚は一旦諦めたんでした。

それに、私にはまだ忘れられない人がいるから。だからこそ、こうやって気を紛らせている。なのでまだまだ次々とマッチングし、そして会えば会うほど元カレと比べてしまう。そろそろ「マッチングした相手ととりあえず会う」というやり方を卒業したほうがいいのではないか…? 続く!


こいでまほ

太田プロ所属のものまねタレント。フジテレビ系で放送の『 ザ・細かすぎて伝わらないモノマネ』で優勝経験あり。
aiko、優香、泉ピン子などものまねネタ多数。近年はナレーションなどの活動も積極的に行っている。


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(文/Sirabee 編集部・こいで まほ

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