自販機で500円の鹿せんべい、差額300円が「ぼったくりでは?」と波紋 販売元に事情を聞くと…
奈良市・春日大社にて、1箱500円で鹿せんべいを販売する自販機。鹿せんべい証紙には「200円」と記されていることから、「ぼったくりでは?」と物議を醸している。
海水浴場や遊園地など、観光地の自動販売機が割高設定になっているのは良くある話。
以前X上では、奈良市内に設置された鹿せんべいの自販機価格が「ぼったくりでは?」と、物議を醸していたのをご存知だろうか。
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■500円の鹿せんべい、実際の価格は…?
ことの発端は、とあるXユーザーが1日に投稿した1件のポスト。
「鹿せんべいの自販機、なぜかGoogleでの評価が異様に低かったので試しに買ってみたら…なるほど」「露店で200円で売っているものを自販機で500円で売るのはぜんぜん構わない(観光地はかくあるべき)のだけど、せめて200円の値札はお取りになって」と、意味深な文章の綴られた投稿には2枚の画像が添えられており、片方では「鹿せんべい」を500円で販売する自販機の様子が確認できる。
もう片方には、自販機にて購入したと思しき鹿せんべいの箱が写っているのだが…なんと、中身の鹿せんべいには「200円」と書かれた証紙が巻かれていたのだ。
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■「これは酷くないか?」と疑問の声
「200円(の鹿せんべい)」と書かれているにも関わらず、実際には2.5倍の500円で販売しているという事実に、疑問を覚えた人は少なくない。
件のポストは投稿からわずか数日で4,000件近くものリポストを記録し、Xユーザーからは「インバウンド鹿せんべい」「転売価格かな?」「これは少し、酷くないか?」といった疑問の声が上がっていた。
一方で、一部のユーザーからは「この証紙は仕方がない」「この証紙が重要なんです」など、鹿せんべいに関する事情を感じさせるコメントが寄せられており、こちらも気になるところ。
そこで今回は、同自販機の価格設定、および話題の「証紙」の正体について調査を実施。奈良の鹿愛護会、ダイドードリンコ、奈良県ビジターズビューローに詳しい話を聞いてみることに。
すると、奈良観光のお供・鹿せんべいの「驚きの秘密」が明らかになったのだ…。