業界によって呼び名が違う“ホッチキス” 約2割が知っているとその別名とは…
機関銃の発明者であるベンジャミン・B・ホッチキスが開発したのではないかと言われている。
ペーパーレス化が進み、使う頻度は減ったように感じるが、ないと不便な「あの文具」その呼び名について調査してみた。
■ホッチキスの正式名称を知っている?
Sirabee編集部が全国の10代〜60代の男女731名を対象に実施した調査では、全体で22.6%の人が「ホッチキスの正式名称を知っている」と回答した。
なお男女別に見ると、男性は23.5%、女性21.7%という結果になっている。
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■「HOTCHKISS No・1」の刻印が由来?
1952年に国産では初となるハンディタイプのホッチキスを発売したマックスの公式HPによると、新聞用字用語集では「ホチキス」、JIS規格(日本産業規格)では「ステープラ」という名称で呼ばれているという。
ホッチキスという呼び名は、明治時代に初めて日本で販売されたアメリカ製のホッチキスに大きく「HOTCHKISS No・1」と刻印されていたことから浸透していったと考えられている。
英語ではホッチキスのことを「stapler」と呼ぶことから、一般的に普及しているホッチキスという呼び名ではなく、こちらが正式名称として認識している人もいるようだ。
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■日本では明治時代に開発
ホッチキスを発明したのは、アメリカ人のベンジャミン・B・ホッチキスという人物で、「ホッチキス」の名称はその名に由来しているという説もある。ホッチキス氏は機関銃の発明者でもあり、マシンガンの弾送りをヒントにホッチキスの機構を考え出したと言われているが、詳細は不明のようだ。
一方、日本人によるホッチキス開発の歴史も明治時代に遡る。明治45年(1912年)に垣内清八氏が発表した「自働紙綴器」や、大正元年(1912年)に天野修一氏らが発表した「A式綴紙器」などが記録に残されている。
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■ハンディタイプの発明で一気に普及
こうして、日本でも開発が進んでいったホッチキス。初めのうちは台に置いて使用するスタイルだったが、マックスが小型で扱いやすいハンディタイプを販売したことで、一気にオフィスから家庭へと普及していった。
その後も、壁にポスターなどを掲示する際に使いやすい「ガンタッカ」、複合コピー機に内蔵された電子ホッチキス「オートステープラー」、書類を重ねても嵩張らないように閉じた針の裏が平らになる「フラットクリンチ」、針のないホッチキス「ハリナックス」など、新たな機種や画期的な技術の開発が進められてきた。
ホッチキスというアイテム1つからも人類の利便性追求の歩みが感じられるのはなんとも趣深い。ペーパーレス化が進む一方で、ホッチキスは今後どのように進化していくのだろうか。
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(取材・文/Sirabee 編集部・蒼羽 結)
対象:全国10代~60代男女731名 (有効回答数)