【バリ島発】まるでトンカツ! 2016年のトレンドビーガンフードは「テンペ」できまり
バリ島は、ここ数年でヨギーや健康志向の外国人にとても注目されるようになりました。筆者の住むウブドという地域でも、毎朝ヨガマットを抱えた外国人を見かけます。彼らの影響もあり、ベジタリアンやビーガン向けのレストランが続々オープンしています。
そんなヘルシー嗜好の外国人がこぞって食べているのが、大豆を発酵させた「テンペ」という食材。たんぱく質が豊富で調理が比較的簡単なので、地元でも人気が高く、筆者宅でもほぼ毎日テンペが食卓にのぼります。
今回は地元民、観光客両方の心をつかむヘルシー食材テンペの秘密をご紹介します。
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■そもそもテンペとは?
テンペは大豆を茹でやわらかくしてから、お酢やテンペ菌をなどを混ぜ合わせて24時間発酵させて作ります。表面が白く綿状のカビで覆われているのが特徴です。
大豆を発酵させて食べるという点では、納豆の兄弟ともいえる存在。発酵食品ながらも匂いも癖もほとんどないので、様々な料理にあわせやすい便利な食材です。すでに欧米諸国ではベジタリアンのための肉の代用フードとして販売されており、シチューなどにも入れるそう。
日本でもここ数年で取り扱うメーカーが徐々に増え、最近はスーパーマーケットやネットショップでも入手できるようになりました。
そこで、日本人に超おすすめのテンペレシピをご紹介したいと思います。
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■まるで肉!テンペカツのクオリティーがすごい!
今回、作ったのはテンペを使ったカツです。大豆でできたテンペは豚肉のおいしさを超えられるのか!?
材料(2人分)
・テンペ 一包
・卵 1.5個
・小麦粉 50g
・パン粉 100g
・塩 少々
・キャベツ 適量
・トマト 適量
※写真はイメージです
作り方
1.テンペを薄くスライスして、軽く塩をふり下味をつける。
2.小麦粉→溶き卵→パン粉の順で衣をつける
3.180℃の油で揚げる
4.表面にきつね色がついたらOK
5.千切りにしたキャベツとくし形切りにしたトマトを付け合せに盛り付ける
この日は、プロのシェフの方に調理をお願いしましたが、さすがの完成度で期待を裏切らない仕上がりになりました。見た目も本物のとんかつに近く、食欲をそそります。とんかつソースをつければ、本物のとんかつとの差を感じないほどのクオリティに! これはもうテンペがあれば、肉はいらないかも…。
シェフからのアドバイスでは、「厚切りにしすぎないことがポイント」とのことでした。
衣のサクッと感とテンペの食べ応えのある食感で、かなり満足できる一品です。ダイエット中の人にもおすすめですよ。
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■まずはつまみから
まだまだ日本では認知度の低いテンペですが、和食との相性も良さそうなので、工夫してアレンジすれば便利に使える食材だと思います。素揚げしてチップス状にするだけでヘルシーなおやつになるので、まずはおつまみ感覚で取り入れてみても良いかもしれません。テンペ未経験の方は、ぜひ食べてみてくださいね。
(文・写真/しらべぇ海外支部・平理以子)