セルカ棒がもたらす3つの新しいコミュニケーション 自撮りの手段だけじゃなかった!
ここ1年ほどで、観光地を中心にセルカ棒を見かけることが多くなりました。スマートフォンやデジカメをセットすることで、撮影者がいなくとも写真を撮れるこちらの機器。SNSの普及拡大や自撮り文化の興隆により、日本でも売上を伸ばしているそうです。
セルカ棒は特に若者からのニーズが多く、本サイトが実施したアンケート調査によると、「自撮り棒(セルカ棒)」がほしいと答えた20代は10.7%(20代男性7.3%、女性14.0%)でした。
■セルカ棒を使う3つの理由
セルカ棒を使ったことがない人のなかには、なぜそれが支持されているのかわからない人も少なくないでしょう。そこで今回は、セルカ棒を使っているという男女3名に、セルカ棒を使うメリットを聞いてみました。
■1:誰もいない場所で撮影可能
旅行が趣味のTさん(27才・女性)
「都市部の観光地のように人が多い場所ならば誰かに撮影をお願いすることができますが、山や湖などでは撮影してくれる人を見つけることが困難です。どんなときでも『この場所では写真は無理だね』ということがなくなりました。セルカ棒は、できないことがなくなることがここまで気持ちいいことだと知るきっかけとなりました」
■2:信じられない角度から写真を撮れる!
セルカ棒を飲み会で使うSさん(31才・男性)
「セルカ棒は対面から撮影するだけでなく、足元からや天井から撮影することができるんです。カメラの位置が自由なため、おもしろい写真をたくさん撮れるようになりました。自撮りに使うというより、風景や街をいろんな角度から撮影することにハマってます」
■3:新たな会話が生まれる
子どもと使うMさん(40才・男性)
「セルカ棒がもたらした変化は写真撮影の機会を増やしたことにあるのではなく、セルカ棒を通したコミュニケーションが活発化することにあります。セルカ棒は大抵の人にとって『知ってるけど持っていない』もの。そのため、使いはじめるとみんな近づいてきて『私にも撮らせて!』『どうやって撮るの?』といった会話が生まれるんです。場が盛り上がることがセルカ棒がもたらした一番の変化です」
以上のように、セルカ棒は気軽に写真が撮れるようになったことだけではなく、新たなコミュニケーションを生み出したことにその本質があるようです。3人の発言を聞くと、セルカ棒は今後街の風景を大きく変えさせるほどの可能性を持つと言えるでしょう。
【調査概要】
方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2015年2月13日(金)~2月16日(月)
対象:全国20代代 男女300人
(文/しらべぇ編集部)