【黒田勇樹の妄想的語源しらべぇ】「スケベ」は世界を見通している
「据え膳食わぬは男の恥」という言葉を信じ、あくまでも礼儀作法、社交辞令として、会う女性、会う女性口説いているだけで、実際そこまでの性欲はないファッションイタリア人黒田勇樹です。こんにちは。
このコラムでは、子供の頃から芸能の世界で台本や台詞に触れ続け、今なお脚本家やライターとして「言葉」と向かい合っている筆者の視点から、様々な「言葉の成り立ち」について好き勝手に調べ、妄想をふくらませていこうと思います。
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海を越えて響きが似る。
以前、名前を表す言葉が、日本では「名前」アメリカでは「ネーム」ヒンズーでは「ナム」と、響きが似ていることについて書かせていただきましたが、まだまだあります。
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響きと意味のシンクロニシティ。
Photo by Kitty Terwolbeck
あるところで、猿が海水で芋を洗って食べることを覚えると、まるで交流のない他の島の猿も同じ行為をし始める、といった様に偶発的に同じ状況が起こる現象を指す「シンクロニシティ」
この現象、言葉の世界では、様々な場面で顕著にみられているのです。
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「スケルトン」は「透けとるん?」
Photo by Allen Gathman
本来は骨格を表す「スケルトン」という言葉ですが、製造技術の発達により、「中が見えるデザイン」を表す俗称になっています(プラスチックやビニール等の透明な素材の加工技術が発達した1990年代ぐらいからメジャーになった呼び方らしいです)。
今では大人も子供も、スケルトンと言えばデザイン用語として認識していますが、日本では古来より、そういう状態のものを「透けとる」と呼んできたのです!
そっくりだと思いませんか!?何故海を越えてこのようなシンクロニシティが起こるのでしょうか?
筆者は考えました。
「音には意味を表すチカラがある」と。
「透ける」と「スケルトン」だけでは偶然の一致と言われても仕方がありません。そこで同じ「SUKE」という音を持つ言葉を観察してみたところ、この推察を確証に近づけることができました。
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「スケール」
規模や大きさを表す言葉です。一見、「透ける」や「スケルトン」と関係ないように見えますが、「見渡す」「全貌を把握する」という視点で見ると、かなり近い意味を持っているのではないでしょうか?
「SUKE」という音には「全貌」とか「全容」を感じさせる響きの力があるのです。
そして筆者はこの仮説を圧倒的な説得力で裏付けるある日本語を発見しました。
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「すけべ」
Photo by Alex Erde
女性のことを「すけ」と呼び、それを好く人間を「すけべ」と呼ぶ。女性を自らの人生の全てとし、それに対するなりふり構わない姿勢を表している言葉こそ「すけべ」なのです。
壮大なスケールで、すけを好き、その骨格まで透かして見る。
「すけべ」にはそんな“響き”のパワーがあるのではないでしょうか?
(文/ハイパーメディアフリーター・黒田勇樹)