最高の日本酒を超激安で飲みたいならココに行け!若手蔵元だらけの日本酒会を直撃
近ごろ、若い世代や女性などに、着実にファンが拡がっている日本酒。中でも、蔵元と直に交流しながら試飲ができる「日本酒の会」は、発売してすぐチケットが完売するほど大人気だ。
しらべぇ編集部も昨年、「若手の夜明け」という若手蔵元による日本酒会を取材。東京・札幌・大阪・福岡などで開催されているこちらのイベントが16回目を迎えると聞き、ふたたび取材に訪れた。
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■北は青森から南は大分まで、全国から31蔵が集結
会場となる渋谷のホールは、超満員。入場料は1800円で、1時間半の飲み放題だ。受付で、スマイルマークが入ったかわいいおちょこをもらって、試飲をして回る仕組み。
今回の参加蔵元は、全国から31蔵。人気ブランドから、なかなかお目にかかれない小さな蔵まで、ブースを並べている。とくに気になった5つの絶品日本酒をご紹介しよう。
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①神奈川にも蔵元あり!「松みどり」
小田急線の新松田駅近くにある「松みどり」は、創業200年。神奈川県には意外にも13の日本酒蔵があるが、その1軒だ。
蔵元の鍵和田亮さんが持つのは、その名も「亮」と号した特別純米酒。地元に生える河津桜の花から採った酵母で醸した、やさしく飲み飽きない味わい。
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②仕込み水と同じ水系で育った米だけでつくる「仙禽」
栃木県の「仙禽」がこだわるのは、蔵の仕込み水と同じ水系の田んぼで、米からつくること。つまり、フランスワインでいう「ドメーヌ」のように「その土地の味以外は一切入っていない」のだ。
淡麗系の日本酒とはひと味ちがう、甘酸っぱい味わいが、クセになる逸品だ。
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③このラベル読めますか?「ちえびじん」
大手焼酎メーカーで知られる大分県は、隠れた日本酒どころ。明治7年創業の「ちえびじん」の秘蔵酒が、この「裏ちえびじん」だ。
山田錦を60%まで磨いた純米吟醸で、香り高くジューシーな味わい。 おしゃれなラベルデザインは、美人な女性へのプレゼントにも使えそうだ。
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④ワイン酵母でつくる不思議なスパークリング「津島屋」
岐阜県美濃加茂市の「津島屋」は、今回このイベントに初参加。写真は、美山錦をワイン酵母で醸した微発泡の純米酒。
ワインやシャンパンのような酸味と独特な渋みがあって、目隠しで飲んだら日本酒と答えられる人は多くないはず。
⑤ビートルズを聞いて美味しくなった「澤の花」
長野県佐久市で100年を超える歴史を刻む「澤の花」。
こちらは、ビートルズの「ミッシェル」を聞かせて醸造したという、低アルコール(9%)純米酒。その名も「ミッシェル」。さわやかな酸味が特徴で、日本酒が苦手な人や女性でもファンになりそう。
■今回のイベントに参加した31蔵を一挙ご紹介
青森「陸奥八仙」/岩手「タクシードライバー」/秋田「一白水成」/宮城「萩の鶴」「山和」「乾坤一」「宮寒梅」/福島「寫樂」「天明」「廣戸川」/栃木「若駒」「仙禽」/茨城「松の寿」「結」/群馬「町田酒造」「浅間山」/神奈川「松みどり」/長野「澤の花」/山梨「青煌」/静岡「白隠正宗」/岐阜「竹雀」「津島屋」/富山「羽根屋」/兵庫「播州一献」/奈良「花巴」「三諸杉」/和歌山「紀土」/岡山「大正の鶴」/島根「出雲富士」/佐賀「東鶴」/大分「ちえびじん」
あなたがお気に入りの日本酒は、あっただろうか? 蔵元さんたちが自慢の1本を持ち寄る、こうした試飲会。ぜひ一度、行ってみることをお勧めしたい。
(取材・文/しらべぇ主筆・タカハシマコト)