【歌舞伎町で実証】世紀の発見!怖いキャッチの人を完全にスルーできる方法
夜の繁華街。そこは、楽しい場所であることはもちろんだが、その反面とても怖いところでもある。理由のひとつは、“キャッチのお兄さんたち”だ。
「居酒屋どうですか?」「お兄さんお兄さん、女の子どうですか?」。顔や物腰は柔らかに、でも勢いは強めに話しかけてくるキャッチのお兄さんたちは、みないかつい服装や髪型で決めており、無下に断れば“逆ギレ”されてしまうかも…なんて考えてしまう。
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そこで今回、ワタナベエンターテインメント所属、芸歴1年目の若手兄弟お笑いコンビ「土佐兄弟」のふたりの協力のもと、日本一の歓楽街、新宿は歌舞伎町にて、平日夜10時からいくつかの実験を行った。
実験の目的は、「絶対にキャッチから声をかけられない方法を見つける」というもの。
しかし、実験開始前、歌舞伎町入り口付近で「がんばるぞ!」的な写真を撮ろうとしている段階で既に、居酒屋からお姉さんがいるお店まで、たくさんのキャッチに声をかけられる始末…。さらに、写真を撮っていたところ、ひとりのいかつい男性に「なんで写真撮ってんの?」と絡まれてしまう…。
ということで、区役所通り近く、新宿ゴールデン街に繋がる緑道に拠点を移し、実験を開始した。
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実験と検証の方法は、土佐兄弟のふたりに様々な「キャッチに声がかけられにくい」と思われる格好で歌舞伎町を10分間歩いてもらう、というシンプルなもの。何も“武装”をしていない記者が同行すると、瞬く間にキャッチのみなさんの餌食となってしまうため、それぞれ単身で街へ乗り込んでもらった。
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●実験1:季節感のない格好で歩く
夏に厚着、冬に薄着。このように、季節感のない格好をしている人というのは、基本的には怪しいもの。ということで、気温12度程度の3月の夜にしては比較的暖かい夜空のなか、ボケ担当で弟の土佐有輝さん(20歳)に、Tシャツ1枚で歌舞伎町に繰り出してもらった。
結果、「ほとんど声かけられませんでしたが、『あいつなんでTシャツなの?』的な町じゅうの目線に耐えられませんでした」とのこと。また、もうひとつのデメリットとして、「あと、さすがに寒いです」と一言。実行するには現実的ではない、という結論が導き出された。
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●実験2:ドン・キホーテの袋を持って歩く
それだけだ。しかし、これが効果抜群。実験したツッコミ担当で兄の土佐卓也さん(27歳)は、「買いに行くまでは声かけられまくったのに、この袋を持って帰ってくる途中は、1人にしか声かけられませんでした」と報告。
ドンキの黄色い袋が持つ“アイコン力”には恐れ入るところだが、すべての実験が終了した後、記者がカバンを持って普通の格好でこの袋を持って歩いていたところ、通常時と同じくキャッチのみなさんの餌食となってしまった。あくまで、“手ぶら+ドンキ袋”が効果的なようである。
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●実験3:ジャイアンツキャップをかぶって歩く
以前、こちらも土佐兄弟の協力のもと、「【実験】オシャレな写真に巨人のキャップを入れると「ゼロになる」ことが判明」という記事を配信した。これは、どんなオシャレな服装をしていても、どんな素敵な背景のもとにいても、ジャイアンツのキャップをひとつかぶるだけで、そのオシャレさや素敵さが“ゼロになる”ことを実験・検証した記事だ。
「もしかして、ジャイアンツキャップをかぶれば、キャッチの声掛けもゼロになるかも…」と思って実行してもらったが、卓也さんいわく、「むしろ、声かけられまくりました」とのこと。
「巨人ファンなんすか?」「これ、罰ゲームですか?」など、お店への勧誘目的だけでなく単純に興味本位で声をかけてくる人が複数いたそうだ。卓也さんはさらに、「でも、ウケたんで結構気持ちよかったです」と話していた。
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●実験4:サロンを巻いて歩く
今回の実験で、最も効果があったのがこの方法だ。
飲食店に勤務するスタッフが腰に巻いている“サロン”。これを巻いて歩けば、「買い出し」、もしくは同じく「キャッチ」だと思われて、絶対に声をかけられない。そんな、記者による“木の葉を隠すなら森の中”的な仮説を実験してもらったところ…。
興奮した様子で以下のように報告してくれた。
卓也さん「この方法はマジで凄いです!あんた天才だよ!まっっったく声かけられませんでした! 弟と離れて、キャッチの人が密集してるところにひとりで1分くらい立ってみましたけど、みんなスルーです。マジで気持ちよかったです!」
有輝さん「ふたりで歩いてて、前の3人組の男の人たちには『お値段頑張りますんで!』って超粘ってたキャッチの人が、おれら見た瞬間にはスッと道をあけて、さらに『お疲れ様です』的な空気感出してきたんですよね。これは確かに気持ちいいです!」
ついに、“大発見”といっても過言ではないかもしれない検証結果が導き出された。
繁華街を歩く時、腰にサロン(やエプロン)を巻いて歩けば、まず100%キャッチの人から声をかけられることはないようだ。調べてみると、サロンは1000円程度で買えるらしい。1000円でストレスフリーになれるのであれば、決して高い買い物ではないだろう。
ただ、トータルコーディネートの問題もあるため、実用性はやはり高くないかもしれないが、“どうしても繁華街をスムースに歩かなければならない時”には、是非この「サロン法」を試していただきたい。
(協力/土佐兄弟、企画・文/しらべぇ編集部)