いつから? テレビでお色気シーンがなくなった変遷を「バカ殿」で検証
地上波テレビは自主規制が強まっているが…
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先日、友人の放送作家と「地上波のテレビで、最後にトップレスのおっぱいが映ったのは何の番組だろう?」という話になり、そこでは、恐らく地上波のゴールデンタイムで放送されていたバラエティ番組に限定すれば、「フジテレビ『志村けんのバカ殿様(バカ殿)』ではないか!」という結論に至りました。
■「バカ殿」と言えば
「バカ殿」は、1986年にスタートしてから現在まで放送を継続している息の長いコント番組。30代後半ぐらいの年代の方であれば子供の頃、バカ殿を観ていると家族団らんのお茶の間に突如として映し出される“おっぱい”にとても気まずい思いをした方も少なくないはず。
ある意味、「バカ殿=お色気(おっぱい出し)」はお約束として定番化されていましたが、時代と共に自主規制の波には逆らえず現在では、お色気シーンは自粛されているようです。
最近、志村けんさん自らも「最近、テレビでおっぱいも出しちゃいけない」と語るなど、昔は大丈夫だったことも、近年は難しくなってきている状況を嘆いていました。
それでは一体、最後に「バカ殿」でおっぱいが映ったのはいつなのか? 確認できる限りでチェックしてみました。
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■徐々に過激さが…
今見直すとバカ殿初期のお色気コントはたしかに過激です。中でも伝説的な企画となっているのが「女体神経衰弱」という企画。
全身黒タイツの女性が20人うつ伏せに寝ていて、ひっくり返すと前だけ切り取られており、おっぱいが露わになるというもの。その他にも、人がコマとなり行われる「人間すごろく」や、裸の女性が行水をする「行水コント」等々にもトップレスの女性が登場するシーンが確認できました。
しかし、90年代後期に入ると、その過激さは鳴りを潜めていきます。
そして、1999年1月6日に放送された『志村けんのバカ殿様 99だっちゅーの!!』の「モチモチマン」というコントを最後に、2000年以降は「バカ殿」でも「おっぱい自粛」となっていったようです。
志村けん扮する「モチモチマン」というお餅をイメージしたキャラクターが女性を追い回していると、ある扉を開けるとそこに、何故かおっぱいを出している女性の姿を発見! すると、「モチモチマン」の股間が徐々に膨らんでいく…。
というなんとも最低で最高な下ネタコントでした。今の常識では考えられない内容ですね。
時代の移り変わりによって変わってきた「バカ殿」ですが、4月1日午後7時からは、『志村けんのバカ殿様エイプリルフールSP【マツコ&さまぁ~ず&ふなっしー&壇蜜】』が放送予定と、その人気の高さは変わらないようです。
(文/しらべぇ編集部・Sirabee編集部)