「デートDV」は小学生にも起きている!?【たかまつななのお笑いジャーナリズム論】
■デートDVご存知です?
皆様、ごきげんよう。たかまつななでございます。
「デートDV」ってご存知? 今の高校生の6人に1人は体験されたことがあるのですって!
DVとは「domestic violence(ドメスティック・バイオレンス)」の略です。配偶者や同居している恋人など、日常を共にする相手から受ける暴力行為のことを言います。
恋人同士の間で起きる暴力のことを「デートDV」といいます。そして、今DVは大人だけの問題ではなく、小学生にも起きている問題だというのです。
小学生からお付き合いされている方がいらっしゃるなんて…!!! 庶民の方はませていらっしゃいますわね。
恋人とお付き合いをしたことのある高校生のうち3人に1人はデートDVの経験者だというのです。今や深刻な社会課題となっております。
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■束縛は愛かしら?
「暴力を振るわれるのは、私に悪いところがあるから…」
「謝って、もう絶対にやらないと言ってくれたから」 「優しいときもあるの」
と、考える女性が多いというのです。暴力をふるわれるなら、SPを雇えばいいじゃない! あら、そういう問題じゃないのですね。なぜなら、暴力がだんだんエスカレートするのがデートDVだというのです。
たしかに、相手のことが本当に大切なら、暴力などふるいませんわ。暴力を愛だと勘違いしてはいけません。恋愛感情と区別しにくいので、本人も周囲もそれがデートDVデあることに気づかない場合も少なくないそうです。
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■高校生にリアルな恋について聞いてみましたの
「いっしょに考えるデートDV」というイベントで、恋愛ネタをやらせていただき、高校生と一緒にデートDVについて話し合いました。
「私は異性とお付き合いしたことがありません」というと、女子高生は手を叩いて笑っていました。「ドンマイ」と言われてしまいましたの。
ドンマイって……。私は下心をお持ちの殿方が来ないように、危機管理能力に長けているだけですからね。
高校1年生のある女の子は、「生徒会に入りたい」と彼氏に言ったら、「俺生徒会とかまじ無理なんだけど」「生徒会嫌い」と怒ってきたそうです。女の子は生徒会を選択し、彼とは別れたそうです。
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■高校生「あるある」にはついていけませんわ
このように、交友関係や進路を妨害されてしまうことが高校生では、よくあることだというのです。他にも、「部活中だからといって、LINEの既読スルーをしたら怒られる」というのが学校あるあるだそうです。
私たち芸人の中で「あるあるネタ」というジャンルのネタがございます。先輩方が「授業中、校庭に犬が入ってきたら、授業が中断する」というあるあるネタを見て、世代のギャップからか全く共感できないなと思っていました。
ですが、5歳年下の今時の高校生のあるあるに全くついていけず、世代間ギャップを感じてしまいましたの。これだから、庶民の高校生は!
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■デートDVどうすればいいのかしら?
私は、現在の日本が色んな言葉をつけすぎではないかと感じております。
例えば、私を含め多くの人が悩んでいる“肩こり”ですが、外国では“肩こり”で悩んでいる方はあまりいないそうです。それは“肩こり”という言葉、概念がないからと聞いたことがございます。
デートDVを広めることで、一人でも多くの人が暴力から救われたら素敵だと思います。ですが、その言葉により些細な喧嘩でも、過度に彼との関係性を気にしてしまうなんて危険性もある気がします。
「私はデートDVの被害にあっている! だから別れる!」というのではなく、彼を好きだから、進路について彼を説得してみたりすることも必要ではないでしょうか。
高校生の意見をきいていて、恋をとるか、自分の進路のどちらをとるかという2択なのに驚きました。両方手に入れたら、より幸せですわよね。私はお嬢様だから、欲張りなのかしら?
(文/お笑いジャーナリスト・たかまつなな)