一体何を証明するのか…?タイで証明写真を撮ると勝手に修正されるという衝撃
免許証、履歴書、パスポート…。そこに載る「証明写真」の写りの良し悪しに一喜一憂した経験は、多くの人に覚えがあることでしょう。
「証明写真」とは、その人物を判断し、他人のなりすましを見分けることなどを目的に身分証明書や書類などに貼付される人物写真…のはずですが、ここタイにおいては、写真屋さんが“証明写真を勝手に修正する”というのです。
その内容は、
・一重瞼が二重になっていた
・スッピンだったのに化粧が施された
・光を調節してシワ無しになった
と、どれも女性にとっては嬉しい(?)もの…。その噂は本当なのか、調べてみました!
まず、サイズと服を選びます。
「え、服!?」そうです。ラフな格好で行っても、スーツ・ネクタイ・制服など、用途に応じて合成で着せ替えてくれるのです。この着せ替え、最初から料金に含まれている店と、オプションで加工してくれる店がありました。
価格は、サイズや枚数にもよりますが、6枚130バーツ(約480円)~12枚250バーツ(約900円)のあいだとなっています。
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撮影は、立ったまま。20分程度で仕上がるというので、“黙って”見ていました。
髪、肌、輪郭などが“勝手に”変えられていきます。眉毛、鼻筋、アイメイクも整えられ、実物とかなり乖離が…。そして、服が変更され、ネックレスが消されていきました。驚きの仕上がりです!
こちらは、ビザ用サイズ12枚180バーツ(約600円)
撮影してくれた店員さんに、いろいろと聞いてみました。
― 何故勝手に修正したの? 「お客様に綺麗な写真を渡したいから」
― どこまでやりますか? 「別人にならない程度にやります」
― お客様の反応は? 「綺麗になったわ、私じゃないみたい、と喜ばれます」
ただ、実物と違った写真で困ることはないのでしょうか…? 日本人の筆者としては“変化した”仕上がりに戸惑うばかりですが、この事実に対してタイ人はどう思っているのか、20代女性たちに聞いてみました。
「修正してくれないなら自分で撮影するのと同じだと思う」
「お金を出してお願いしているのだから、きれいに写っていて当然」
「本人と違いすぎるくらいの奇跡の1枚を撮ってくれるところがあるなら教えて欲しい」
このように、撮られる側のニーズと見事に一致しているようです。なお、修正の度合いは、その店の“技術力”によるようで、ごく簡単な修正だけで済む店も見られました。
驚きの証明写真、タイ旅行の記念にいかがでしょうか?
(文/しらべぇ海外支部・hiroko)