響きから考えても、やっぱり“○○”は熱い【黒田勇樹の妄想的語源しらべぇ】
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女の子のぽろっと出る方言にめっぽう弱い、ハイパーメディアフリーターの黒田勇樹です。京都で、地元の女の子と一夜限りの過ちをしている時に「いっぱい、思い出作ってってや」と言われた時には、興奮しすぎて気絶するかと思いました。
このコラムでは、子供の頃から芸能の世界で台本や台詞に触れ続け、今なお脚本家やライターとして「言葉」と向かい合っている筆者の視点から、様々な「言葉の成り立ち」について好き勝手に調べ、妄想をふくらませていこうと思います。
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■「ちんちん」
皆様がすぐに思い浮かべるのは、男の子のアレの方だと思いますが、この「ちんちん」、北陸地方では、「熱い」ということを意味する方言だそうです。
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「やかんがちんちんになってる」
このような形で使われるそうですが、やかんの形状を思い浮かべながら読み直すと、全く別の意味に聞こえてくるから不思議です。
以前から、潜在的に響きと意味は共通するという推論を続けているこの連載ですが、今回は、この“ちんちん”と“おちんちん”の響きの相似について、考察しようと思います。
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■「hot stuff」
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英語圏で使われているスラングで、主に優秀であるということや、セクシーであるということなど、人物をからかいつつ称えるような意味合いの言葉です。
hot=熱い、stuff=モノ。熱いモノ、つまりこれも男の子のアレを連想させます。
セクシーな人物について、この様に称えるということは、やはり男の子のアレは熱いということなのでしょうか?
筆者が自身のソレを触り、熱いか冷たいかを確認することは容易なのですが、それでは1ケースだけの検証になってしまい、正確な母数のデータとは言えません。
最低でも100人以上のアレを触り温度を確認しなければならないでしょう。
その様なことをするのは、筆者にとってもこの上ない屈辱であり、また、社会にもなんら有益な影響を及ぼさない行為であると判断し、別のアプローチで考えてみることにします。
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■やはり帰るべきところは「響き」
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生活の中には、様々な「音」が存在します。
来客の際に気づきを促す、チャイムの「ピンポン」であったり、危機的状況を大きく周囲に報せるサイレンの「ピーポーピーポー」。それぞれの音が、的確に「響き」で状況を表していると思いませんか?
意識的なものなのか、本能的に選ばれたものなのかはわかりませんが、「効果音」もまた、響きと密接な関係にあると言えます。
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■「チンする」
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遂に答えにたどり着きました。電子レンジで食品を温める時の効果音です。
誰もが無意識に「温める」という行為を「チン」という音と簡単に結びつけることができるこの「チン」という響き。製作者が、意図的になのか本能的になのか「熱くなったこと」を知らせるために選んだ、この効果音こそが答えなのです。
人間は、特に日本人は「ちん」という響きに「熱い」という感覚を持っているということは明白でしょう。
その「ちん」を2つ重ねて、更に丁寧に「御」までつけて「おちんちん」。このことから見ても、男の子のアレは、「とっても熱い」ということが導き出されるのではないでしょうか?」
(文/ハイパーメディアフリーター・黒田勇樹)