【御開帳】7年に1度!700万人が参加!「一生に一度は」と言われる長野・善光寺
信州・善光寺(長野市)で現在、7年に1度に限って本尊を収めた厨子(ずし)の扉が開かれる「御開帳」が行われている。
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■長野にあった「極楽への入口」
極楽浄土への入口とされる善光寺。長野市はこの寺の門前町で、県庁所在地としての役割を担う一方、宗教都市の横顔も持つ。
メーンストリート「中央通り」も、寺の正面に続く古くからの参道。年間を通じ、参詣客の列が途切れることがない。
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■御開帳、実は6年おきだった
御開帳は、7年に1度の儀式。いつもは扉を閉じた厨子の中に収められている本尊を拝める特別な機会とされている。
とはいえ実際には、7年を「数え」で計算するので開催は満6年ごと。
目にすることができる本尊も「前立本尊」と呼ばれる仏像で、正真正銘の本尊「一光三尊阿弥陀如来」は「絶対秘仏」とあって、654(白雉5)年以来、姿を現したことがないそうだ。
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■今回は過去最高・700万人が参詣か
前回(2009年)の御開帳に訪れた参詣客は673万人(長野市など発表)。今回は、過去最高だった前回を上回る700万人を予想している。
人人人。この日は平日だったが、押し寄せる参詣客で境内はまっすぐに歩くことができないほどだった。
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■「柱ドン」で極楽往生
御開帳の象徴とされるのが高さ約10メートルの「大回向柱」。
柱から伸びるひもは「善の綱」と呼ばれ、もう一方の端は前立本尊の指に巻かれている。すなわち柱に触れるのは、前立本尊に触れるのと同じこと。
極楽往生を願う善男善女が国内外から集まり、壁ドンならぬ「柱ドン」を目指して押し寄せているのだ。
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■24時間いつでも「ドン」
近寄るのも容易ではなかった昼間の状況とは一転、日が落ちると参詣客がグンとまばらになる。これならゆっくりと御開帳の雰囲気を味わえる。
なお善光寺の境内は、普段から終日開放。御開帳中も変わらないので、24時間いつ参詣しても回向柱に「ドン」できるのがうれしく、ありがたい。
■夜更けは、さらに厳かな雰囲気も
柱と本堂のライトアップが終わる21時以降は、さらに閑散としてくる。
それでも地元の人を中心に「ドン」する人の姿は絶えない。中には両手をぴたりと付けたまま、高らかにお経を誦(ず)し続ける人もあった。
■早起きしての「お朝事」もおすすめ
夜の参詣もいいが、日の出に合わせて毎朝執り行われる「お朝事」も見逃せないところ。
善光寺全山の僧侶が集まり、朝の読経を行う。読経の前後には、「お数珠頂戴」の儀式も。赤い傘と共に歩く住職が、境内へ集まった人の頭を数珠でなで、功徳を授けてくれる。
御開帳は5月31日まで。極楽浄土との結縁を願う人には絶好の機会だ。「一生に一度は善光寺へ」という言もある。
「善光寺御開帳」公式サイト
http://www.gokaicho.com
(写真・文/しらべぇ編集部・前田昌宏)