刺激に麻痺した強者ランナーも大満足!?国内外の変態マラソンレース6選
「ランニング」は今やブームを通り越し、ひとつの文化すら作り出すほどの勢い。夜間や休日ともなれば、10分も歩いていると数名のランナーに道端で出くわします。その火付け役ともいえる東京マラソンは、2015年大会の抽選倍率が10倍を上回りました。その他にも、神戸や京都、大阪など大都市圏で行われる各フルマラソン大会はいずれも抽選、あるいは即時定員という状況です。
さらに100kmなど“超長距離”と言えるウルトラマラソンまで、人気大会は同じように走ることすら困難となっています。フルマラソン完走を経験した人々が、「もっと走れるんじゃね?」と奮起し、ウルトラマラソンにまで…。100kmマラソンが“身近なスポーツ”になるのも、時間の問題かもしれません。
しかし、ご安心ください。
国内外をしっかり見渡せば、どんな刺激難民をも唸らせてくれそうなレースが山ほどあります! 今回は、そんな驚きの“変態マラソンレース”をご紹介しましょう。
画像をもっと見る■海外編
まずは、やはり海外から。日本のマラソンブームはここ数年ですが、海外ではもっと以前から、数々のレースが繰り広げられているんです!
<バッドウォーターウルトラマラソン>
1977年から米国デスバレーで開催されているマラソン大会。実はこのデスバレー、砂漠地帯で“世界一暑い”と言われる場所です。その気温は、なんと50度にも達するとのこと。そんな中、135マイル(=約217km)もの距離を走ります。制限時間は60時間。
さらに、コースも過酷! スタート地点は海抜下86mに位置し、対してゴール地点となるホイットニー・ポータルは標高約2500m強! 暑い中、60時間もの時間をかけてアップダウンを走り抜くレースです。
<スパルタスロン>
ギリシャ共和国のアテネ~スパルタ間における約245kmを、制限時間36時間で走り切るマラソン大会。寝ない&休まないことを前提にペースを平均すると、9分/km弱となります。国内で行われる100kmマラソンの多くが制限時間14時間(同平均8分半/km弱)であることを考えても、非常にタフなタイム設定であることが分かります。
さらに、コースは海抜0mから1200mまでとアップダウンが激しく、舗装路だけでなく山岳コースも含まれるレースです。
<The Polar Circle Marathon>
グリーンランドで行われる「The Polar Circle Marathon」は、雪上を走るフルマラソン大会です。平均気温はマイナス10度と寒く、制限時間は7時間。この制限時間、ロードレースである東京マラソンと変わりません。しかし、コース上から見える景色はまさに壮観です。
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■国内編
<川の道フットレース>
東京都江戸川区にある葛西臨海公園をスタートし、荒川から千曲川、そして信濃川に沿って日本海へ。全長520kmにも及ぶ工程を、132時間という制限時間で走ります。途中はコンビニや自動販売機すら無い区間を含み、飲食物は持参必須。さらに3ヶ所設けられたチェックポイントでは、必ず2時間以上(合計6時間以上)の休憩が義務付けられています。
<本州縦断・青森~下関1521kmフットレース>
青森県から山口県下関市まで、日本の本州を横断してしまうマラソン大会。その全長は今回ご紹介する中で最も長い、1521kmです。制限時間は720時間ですが、なんと大会期間が7ヶ月設けられています。
つまり、出場ランナーは到達点を記録しながら7ヶ月間の間に下関まで辿り着けばOK。ただし34ヶ所のチェックポイントが設けられており、都度報告が必要です。このポイントを正しく通過しないと、失格となってしまうようです。「忙しい!」というランナーでも、細切れに空いた時間を利用して完走を目指せるかも!?
<沖縄本島1周サバイバルラン>
沖縄本島をエイド無しで1周するマラソン大会です。約400kmの工程を、制限時間72時間で走ります。北部はアップダウンが激しく、夜になると灯りひとつない地帯。食料やライトなどの装備が欠かせません。なんと、まだ2014年大会のエントリーも間に合います!
いかがですか?
“マラソン=走る”という部分にフォーカスしているので、多くの“+α”が求められるレース(トレイル、アドベンチャーなど)は除いています。そういうのが好きな方は、国内のUTMFやトランスジャパンアルプスレース、白山ジオトレイル、海外ならUTMBや4Desert、ヒマラヤマラソン、ブラジル・ジャングルマラソンetc…の変態レースを探してみてください。気になるレースがあれば、レッツ・チャレンジ!しちゃいましょう。
(文/しらべぇ編集部・三河賢文)