【もう一つの東京マラソン】都心を100km駆け巡る!東京ウルトラマラソンのすべて
マラソンブームが盛り上がる中、フルマラソン(=42.195km)を超える距離を走るウルトラマラソン大会が増えている。
しかしこのウルトラマラソン、東京都23区内などの都市部での開催は珍しい。ウルトラマラソンは50kmや100kmなど距離こそさまざまだが、それだけの超長距離コースを確保することは容易ではないのだ。
そんな中、23区内を舞台としたウルトラマラソン大会が行われていることを聞きつけた。それが「東京ウルトラマラソン」だ。しかも、走るのは新宿を中心としたまさに都心部。
いったい、どんな大会なのか? 50kmの部に参加する機会を頂いたので、その様子をご紹介しよう。
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■都心部の主要スポットを巡るコース
大会は、50kmの部と100kmの部とに分かれている。それぞれ、以下のように都心部の主要スポットを巡る。
100kmの部は、途中で50kmの部と合流するかたちだ。
<100kmの部>
新宿→いちょう並木→赤坂御所→渋谷→東京タワー→日本橋→後楽園→中野坂上→新宿→(50kmの部と合流)→代々木公園→いちょう並木→丸の内→皇居→上野公園→雷門→両国国技館→勝鬨橋→台場→レインボーブリッジ→東京タワー→皇居→新宿
<50kmの部>
新宿→代々木公園→いちょう並木→丸の内→皇居→上野公園→雷門→両国国技館→勝鬨橋→台場→レインボーブリッジ→東京タワー→皇居→新宿
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■新宿に溢れるランナーたち
50kmの部スタート時間の7:00が迫ると、スタート地点である新宿三丁目にランナーが溢れていた。早朝の新宿において、これはなかなか異様な光景だろう。
時間になると、「スタート!」の合図で一斉に動き出す。
この大会は記録というより“楽しむ”要素が強いようで、ランナー達はなかなか走らない。走り出せばバラバラになってしまうため、しばし会話を楽しんでいるようだ。
ちなみに100kmの部は、なんと夜中0:00にスタート。いくら“眠らない街”とはいえ、この光景はなかなかお目にかかれるものではない。ウルトラマラソンを走るランナー…パワフル過ぎる。
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■チェックポイントは各所での写真撮影
それだけ長いコースだと、「コースアウトしてしまうのでは?」という懸念もある。しかし、すべての曲がり角にスタッフを配置することも厳しい。
そのため本大会では、チェックポイントが設けられている。参加者は、あらかじめ決められたチェックポイントで写真撮影を行うのだ。
他のランナーと一緒に写真を撮る姿も。もちろん、チェックポイントが写っていればこれでもOKだ。
中には、こんなチェックポイントも。
「どこだ?どこだ?」
と探すランナーも見られ、宝探しゲームのようで楽しそうだ。この他にも、東京タワーや両国国技館、丸の内にあるオブジェなど、さまざまなものがチェックポイントとして指定されている。
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■レース中はずっと笑顔、笑顔、笑顔!
東京ウルトラマラソンで一番の特徴が、何よりも参加者やスタッフの笑顔。50km、あるいは100kmという長丁場にも関わらず、誰もが元気なのだ。
給水エイドでは、遠くから手を振ってスタッフの方々が迎えてくれた。「お疲れ様で〜す!」なんて元気に声を掛けられたら、疲れも吹っ飛んでしまう。
レース終盤だろうと、この笑顔。信号待ちや給水エイドでの休憩中は、自然とランナー同士で会話が生まれてくる。とてもウルトラマラソンのレース中とは思えないほどの元気である。
ゴールだって、もちろんこの笑顔!
距離が長いからこそ、その達成感の大きさは計り知れない。人との触れ合い、そして走りきったという達成感こそが、ウルトラマラソンの魅力なのだろう。だからこそ、50km、あるいは100kmというとんでもない距離でも楽しめてしまうのではないだろうか。
(文/しらべぇ編集部・三河賢文)