タイの屋台で食べるならコレ!数種類のタイラーメンが楽しめる「クイッティアオ・ルア」
タイには街のあちこちに屋台があり、もっとも多い屋台の1つがタイのラーメン「クイッティアオ」。タイを代表する料理の1つといっても過言ではなく、スープや麺の種類が幾つかあり、それぞれ好みを伝え注文するのがタイスタイルだ。
スープと麺、そして具材の組み合わせにより、さまざまな味を楽しめるクイッティアオ。旅行やビジネスでタイを訪れた人にはぜひとも食べてもらいたい現地料理だが、一食で食べられるのはせいぜい2杯ほどだろう。
そこでオススメしたいのが、お椀ほどの大きさしかない「わんこソバ」のようなクイッティアオ。
「わんこソバ」のようなクイッティアオを提供しているのは、バンコクのBTS「ヴィクトリーモニュメント駅」から徒歩数分の場所にある『Ruathong Noodle』。店の軒先を見ると、お椀サイズの丼が並んでいる。
タイ語でこの小さいサイズのタイラーメンは「クイッティアオ・ルア」と呼ばれている。ルアとは船の意味。以前、船の上で売っていたクイッティアオの名残が残っているのだろう。だがここではあえて、クイッティアオ・ルアとは呼ばず、「わんこラーメン」と称してみたい。
さて、創業50年以上という『Ruathong Noodle』のわんこラーメンは全部で4種類。さらに麺の種類がセンヤイ(太麺)、センレック(中麺)、センミー(細麺)、バミー(中華麺)の4種類があり、すべての組み合わせると16種類ものクイッティアオが楽しめるというわけだ。どれも1杯12バーツ。日本円に換算するとたったの45円。
丼のサイズは一般的なものより半分ほどしかないだろう。まずは、2種類のわんこラーメンを2杯ずつ、計4杯を注文してみることに。
上部に写っているのがイエンタフォー、下部がナムトックという種類。どちらもセンレック(中麺)にした。イエンタフォーに乗っているピンク色のものは、発酵させた豆腐のペースト。これほど鮮やかなピンク色が入っていては旨そうに見えないが、見た目ほど衝撃的な味ではなく酸味が効いていて食べやすい。ナムトックは豚の血を入れコクと旨味を効かせたスープが特徴だ。
どれほど小さいのか比較物がないと分かりづらいと思うので、タバコを横に置いてみた。
続いて注文したのは太麺!
魚のつみれがトッピングされ、麺を甘めのタレに絡めて食べる。日本でいう和え麺に近い一品だ。太麺はきし麺のように平べったく、タレがよく絡んで旨い。細麺のトムヤムスープも辛過ぎずあっさりしており、日本人でも食べやすい味に仕上がっている。
こちらは中華麺!
合計8杯のわんこラーメンを食べ、丼を積み上げた結果がこうだ。
かなりお腹は膨れたが、合計6種類ものクイッティアオを完食することが出来た。通常のサイズならこれだけの種類を一度に平らげるのは厳しい。短期間でタイラーメンを食べまくるなら、わんこラーメンことクイッティアオ・ルアがオススメだ。
「Ruathong Noodle」
OPEN/9:00~21:00(月曜日定休)
TEL/084-335-4418, 089-013-0509, 080-292-9433
(取材・文/しらべぇ海外支部・西尾康晴)