【世界遺産認定】東京から2時間で行ける産業革命遺産「韮山反射炉」がいろいろと熱い
ついに明治日本の産業革命遺産が正式に認定された。九州・山口地域の遺産が構成資産のメインとなってはいるが、東京から2時間で行ける温泉地・伊豆に誕生したホットな遺産、「韮山反射炉(にらやまはんしゃろ)」をご紹介したい。
画像をもっと見る親子2代の熱い情熱から生まれた反射炉
反射炉とは、金属を溶かして優良な鉄や大砲を生産するための炉。炉の内部はドーム状になっており、熱や炎を天井で反射させることで製鉄に必要な高温を発生させることができる。幕末期の伊豆を管轄したお代官様・江川太郎左衛門英龍の進言により反射炉の築造が始まり、英龍の亡き後は息子の英敏によって引き継がれ、完成した韮山反射炉なのである。
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あわせて訪れたい、幕末ファン垂涎の江川邸
韮山反射炉の生みの親、江川太郎左衛門英龍の邸宅跡が現在も残っており、当時はお代官業務の他に「韮山塾」が開かれ、西洋砲術の伝授が行われていた。佐久間象山、橋本左内、桂小五郎といった幕末の重鎮たちが塾生として名を連ねているのも見逃せないところ。また、こちらはドラマ「仁-JIN-」やNHK大河ドラマ「篤姫」のロケ地にもなっており、ドラマファンの方も楽しめることだろう。
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ハンマーで砕いて食す!? パンの元祖がここにあり
韮山反射炉、江川邸に立ち寄ると必ず目にするのが「パン祖のパン」。江川邸内の窯で焼かれたのが、日本で作られた初めてのパンといわれ、当時のものを再現している。このパンが、とにかく固い! 湯茶でふやかしながら頂くのがベストな食べ方であるが、間違ってもガブリとは行かないよう、お気をつけ願いたい。
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この夏おすすめ!韮山反射炉みやげ3選
反射炉ビア
*画像出典:反射炉ビア
反射炉と同じ敷地内には地ビール工場があり、わさび田でも有名な伊豆の良質な水でつくられた「反射炉ビア」を楽しむことができる。ペールエールや黒ビールなど、種類が豊富なのもうれしいところ。クラフトビール好きは、ぜひ飲み比べをしていただきたい。
反射炉ラムネ
*画像出典:伊豆の国 パノラマパーク
地元・伊豆の国市長のリクエストで生まれたという「反射炉ラムネ」。静岡はお茶やわさびなどの名産を使ったご当地サイダーの種類の豊富さもあなどれない。ここ、韮山反射炉ではシュポン! とラムネで喉を潤すのが定番となりそうだ。
歴麺・萌麺
みやげ物売り場で異彩を放つのが、地元の製麺所から売り出し中の「歴麺」と「萌麺」。みかん味や紅茶味といった味にも驚くところだが、パッケージにはイケメン武将が。歴女・歴男へのサプライズみやげにしたい一品である。尚、現在はペリーさんが一番人気のよう。
韮山反射炉を有する伊豆の国市は温泉町としても有名であり、毎年8月には市内を流れる狩野川をメインとした伊豆の国花火大会も開催される。今年は世界遺産効果もあわせて、さらに賑わいを見せることだろう。
(文/しらべぇ編集部・うすいひろみ)