【比較で分かる】日本のパスポート申請は超便利! 英国で必要な関門「第三者」とは?
海外旅行の際に最も忘れてはならないものといえば、パスポート。これ無しではどの国にも入国できないのは周知の事実だ。
このパスポート、申請時における“本人確認”は必須事項のひとつ。しかし、国によってはその本人確認が、「なぜここまで…」と思えてしまうほど面倒なのだ。
ということで、本人確認が比較的容易な国「日本」と、本人確認が大変な国「イギリス」を比べてみよう。
■日本での確認は?
日本のパスポートの“本人確認”は、写真付きの公的書類(運転免許証など)で申請写真が本人に間違いがないかを確認している。
未成年の子供の場合、写真付きの公的書類がなくても、健康保険証や母子手帳など指定されている書類2点で申請、受け取り時に本人と写真とを見比べて確認する。確認をするのは、パスポート申請窓口の係員だ。
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■イギリスでの確認は?
一方イギリスでは、パスポートを申請する際に本人確認として“第三者”の確認サインが必要となる。
第三者の承認が不可欠なのは、以下の4パターンだ。
・新規申請
・盗難、紛失、破損
・11歳含むそれ以下の子供
・見た目が変化しパスポート写真と一致しない場合
11歳以下の子供の場合、育ち盛りということもあって5年の間に写真とは違う顔になることも多々あり、納得できそうだ。しかし、パスポートが盗まれてしまった際にも必要というのは、厳しいともとれる姿勢である。
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■第三者とは?
「本人に間違いありません」と証明してくれる“第三者”に該当するのは、こんな人だ。
・最低2年は申請者を知っている人
・たとえば医者と患者のような関係ではなく、友人やご近所、同僚などの関係の人
・血縁や婚姻の関係、また申請時の住所に同居している人は不可
・申請を国内でする場合、その人はイギリスに住んでいる、イギリスまたはアイルランドのパスポート保持者
・申請を国外でする場合、その人はイギリス、アイルランド、EU諸国、アメリカ、またはイギリス連邦の期限有効のパスポート保持者
これだけであればそんなに難しくなさそうだが、さらに…
・その人の職業(定年者もOK)は、良く知られている専門職、会社所属、または地域において活躍している人
とされている。たとえば、会計士、飛行機のパイロット、公務員、歯医者、有名会社の管理職、教師などというわけだ。(※実際のリストは詳細で多岐にわたっている)
記入済みの申請書と申請写真1枚を“第三者”に渡し、既定の欄に個人情報を記入、サインをしてもらわなければならない。写真の裏には、「間違いなくこの写真は〇〇だ」という内容の短い誓約文とサインが必要だ。
では、海外に住んでいて、まわりにそのような知人がいない場合はどうするのだろう。
「記入済みの申請書と写真を国際宅配便で送り、サインしてもらい、送り返してもらっている方も多いですよ」とは、窓口の女性の言葉だ。
思わず「日本人で良かった!」と思ってしまうような、この厳しい決まり。「日本のパスポートは世界一便利」と言われることもあるが、その申請においても非常に利便性の高いシステムが築き上げられているといえそうだ。
(文/しらべぇ編集部・ジュンジュン)