10個とか無理!飲食店の来店スタンプは◯個で充分だったことが判明
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初めて入った飲食店。
「スタンプカードをお作りしますね!」と言われて、手渡されたカードの内容は10回とか20回とか、気が遠くなるほど店に通わないと特典を得られないものだった…。
ゴールまでのあまりにも遠い道のりに「もういいや。貯まらんわ」と、興味を失ったスタンプカードやポイントカードが、財布の中に忘れられてはいないだろうか?
本記事では、飲食店向け予約台帳アプリの「トレタ」で昨年10月から今年の5月まで管理されていた、個人情報を除く約160万件の予約データを分析。
「常連」と呼ばれるような店の、「ファン」が生み出される傾向について調べてみることにした。
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■「常連化」が一気に進むのは◯回目の予約から
同じお店で予約した回数ごとに、はたしてどのくらいの人が次回も予約をとって来店してくれたのか、これを「次回予約率」と名付けてその関係に注目。
すると、初めての予約から、2回目の予約につながった利用者の割合は7.1%だったのに対し、2回目の予約を入れた利用者から3回目の予約を入れてもらえる率は16.9%の伸びを示した。
3回目の予約を入れた利用者のほぼ4分の1に近い24%が、4回
つまり、3回予約を入れてもらえるお客様を作ることが出来れば、そこから劇的に「常連化」は進むのである。
飲食店にとっては、貯めるのに気の遠くなるようなポイントカードやスタンプカードを発行するよりも、2回目、3回目の来店で、ちょっと嬉しいサービスを準備しておく方が、常連を増やしやすい。そんな結果が明らかになった。
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■「常連」になるとキャンセルしないのか?
もう一つ、飲食店が気になるテーマとしては、キャンセルの問題がある。
そこで同じ店舗での予約回数ごとに、キャンセルの発生率についても分析してみたのが次のグラフである。
様々な事情から発生してしまう飲食店のキャンセルは、常連客かそうでないかに関わらず、常に10%前後と一定率発生してしまうもののようだ。
【調査概要】
個人情報が含まれない形式のトレタ予約データ1,606,101件(期間:2014月10月1日分から2015年5月24日まで)を使用し、予約回数ごとの次回予約率、キャンセルの関係を分析して可視化。