肉界のビッグダディ・元お肉屋さん芸人が教える!安い肉を極上の味に変えるウラ技3選
「安本精肉」という芸人さんをご存知だろうか? ラーメンズやエレキコミックが所属するトゥインクルコーポレーションのピン芸人だ。
芸名の通り、お肉屋さんで働いたあと、芸人さんになったという異色の経歴の持ち主。そんな安本精肉さんに「肉」のことを色々聞いた。
(※こちらが、女性に奥手なビッグダディこと安本精肉さん)
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■肉界のビックダディが裏ワザ伝授
ゴウ :お肉屋さんで働いていたときは、高級なお肉も召し上がってました?
安本 :はい。お店で肉を売るときは、切って、お客様にお出しするので、どうしても切れ端が残るんですね。そんな肉の端切れをもらって、よく食べてました。黒毛和牛とか、高級なお肉を頂いてましたね。
ゴウ :芸人になってから、高級なお肉は食べてますか?
安本 :食べられてないですね…。先月の芸人としての給料も0円でしたから。
—そう、この高級なお肉を食べた時期があって舌が肥えている、なのに、現在はそんなお肉にありつけない。そんな安本精肉さんの境遇が「お金をかけずに」「それでいて美味しいお肉を食べたい」というデフレ時代の肉調理法の考案に向かわせたのだ。
ゴウ :安いお肉を美味しく食べる方法はありますか?
安本 :ありますよ。まず、牛肉ですが、ひき肉を買ってハンバーグにしますよね?そのとき、例えば黒毛和牛のような高級なお肉の牛脂(ぎゅうし)を混ぜるんです。
すると、まるで高級和牛を使ったかのような、ジューシーでうま味のあるハンバーグができるんですよ。
ゴウ :牛脂というのは?
安本 :脂身のことですね。余ったら捨てる部位なので、やさしいお肉屋さんだとタダで分けてくれますよ。
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■安本精肉流 格安で美味しいお肉を食べる極意1
ハンバーグには、高級な肉の脂身を混ぜるべし!
(※美味しいハンバーグを語る安本さん。ビジネスを語るCEO然としている之図)
ゴウ :豚肉はどうですか?
安本 :ご自宅で、ふっくらホクホク、ジューシーな、お店屋さんのような角煮を作る方法がありますよ。それには、炊飯器を使うんです。
ゴウ :炊飯器?
安本 :イエス! 醤油と砂糖、それにお酒を1対1対1の割合で、豚肉全体がひたるぐらいに入れるんです。あとは、炊飯器を保温モードにしてスイッチを入れるだけ。
朝、仕込んで家を出たら、帰宅する頃には美味しい角煮が出来上がっています。
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■安本精肉流 格安で美味しいお肉を食べる極意2
角煮は炊飯器で作るべし!
ゴウ :鶏肉はどうですか?
安本 :同じく炊飯器を使います。鶏のムネ肉は、焼いたり、オーブンに入れるとパサパサになりやすいんですが、そこで炊飯器です。角煮を作るときと同じように、保温モードにして家を出ると、帰宅する頃にはツヤツヤでふっくらと出来上がっています。
タイ料理で、ご飯の上に美味しい鶏肉がのっているのがあるじゃないですか?ほんと、あんな感じで美味しく食べることができます。
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■安本精肉流 格安で美味しいお肉を食べる極意3
鶏ムネ肉も炊飯器で時間をかけて熱を通すべし!
(※「とにかく炊飯器なんですよ!」の安本さん)
—安いお肉を美味しく食べることに情熱を燃やす安本精肉さん。お肉への思い入れがどれだけ深いのか、こんな質問をぶつけてみた。
ゴウ :好きなお肉ことわざってありますか?
安本 :(ニヤリと笑って)ドイツのことわざに、こういうのがあります。「それは、ソーセージだ!」。
ゴウ :…すみません、どういう意味ですか?
安本 :ドイツでは、ソーセージがどこにでもあって、いつでも手に入るんですね。そこから、「たいしたことじゃない」「どうでもいいことだ」という意味になります。「最近、彼氏が会ってくれないんだよね〜」「それは、ソーセージだ!」こんな風に使います。
ゴウ :その使い方はさておき、他にもことわざありますか?
安本 :(ニヤリと笑って)同じくドイツのことわざに「ベーコンを求めて、ソーセージを投げる!」というものがあります。
ゴウ :また、ソーセージ! どういう意味ですか?
安本 :「海老で鯛を釣る」と同じ意味です。ドイツではベーコンはスライス状ではなく塊で売られているんですね。塊でぶら下がっているベーコンにソーセージをぶつけて、落として手に入れる…
—ちなみに、安本精肉さんは、お肉と同じくらいアニメを愛していて、最近ではアニメソングをクラブでかけまくる「アニソンディスコ」というイベントを行っている。そこで、大好きなお肉とアニメを結びつける質問を…
ゴウ :『ドラゴンボール』で「お肉美味しそうだな〜」と思うキャラクターはいますか?
安本 :う〜ん、ラディッツかナッパですね。
ゴウ :お、どちらもサイヤ人ですね? なぜですか?
安本 :やっぱり、サイヤ人の中でも肉付きがいいんですよね。 ほどよく引き締まっていて、美味しそうです。
ゴウ :逆に、まずそうなキャラクターはいますか?
安本 :初期のピッコロですね。年を取っているんで、肉が筋張っていて美味しくなさそうです。
ゴウ :ピッコロを美味しく食べるには、どうしたらいいですかね~?
安本 :逆に、ダシを取ったら美味しいと思いますよ。いいダシが取れそうです。
ゴウ :なるほど、ピッコロはダシ。では、そのダシを使ってラーメンを作るとして…そのラーメンに入れるチャーシューを作るなら、どのキャラクターがいいですか?
安本 :ドラムです。
ゴウ :え? あのブヨブヨしたキャラクターですか?
安本 :はい。脂身が多そうなので、チャーシューにしたら美味しいと思いますよ。やっぱり、同じ産地のものを使った料理は美味しいんですよ。その点、ドラムはピッコロが生み出してますから、ピッコロスープに相性抜群ですよ。
(※「ピッコロラーメンうまそうですね…」 自身の想像に、思わず脂汗がにじむ)
ピッコロでダシを取って、ドラムのチャーシューを乗せる…安本精肉さんのお肉とアニメへの思い入れは深い。
(文/ゴウヒデキ)