激戦区の名店!昭和ノスタルジー系立ち喰いそば屋で食べる「暗黒そば」とは!?
最近テレビやネットニュースでも度々取り上げられている「立ち喰いそば」。ちょっとしたブームになって来ているのではないでしょうか?
はやりのつけ蕎麦や美味しい十割そばを出すチェーン店等、目新しいトピックスで賑わっています。今回紹介するのは関東立ち喰いそばを支えてきた昔ながらの味を提供する「昭和ノスタルジー系」立ち喰いそば屋。
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■立ち喰いそば激戦区に構える老舗店
チェーン店や立ち喰いそば紹介本の常連店が多数ある激戦区の秋葉原。その中でも昔ながらの黄色い看板がひときわ目を引く。
看板からはどれが店名かわからない。調べてみると「岩本町スタンド そば」、場所、形態、商品が一目でわかる非常に効率的な店名。
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■創業40年以上の歴史を感じる味わい
券売機はなく店主のおやじさんにコロッケそばを注文。しかしコロッケが売り切れ。この様な昔ながらの店で食べるなら「コロッケそば」という考えの人が多いのか。残念だったがもう一つの昭和を感じる事ができるトッピング、ソーセージ天に変更。
ソーセージ天そば380円
そしてトンッと置かれたそばの中で注目すべきは真っ黒いつゆ!! そう、「暗黒そば」とは真っ黒いつゆで作られたそばの事。この店のファンが親しみをこめてこう呼んでいるとかいないとか。
つゆを一口飲む。見た目からしてかなりしょっぱいだろうと思っていたが見た目程ではない。鰹だしがしっかりきいて醤油の辛味とコクがキッと口内と脳内を刺激し食欲が一気にそそられる。
そしてその勢いで麺をすする。
茹で置きの太めの麺。ブヨッと弾力があり暗黒つゆとの相性抜群!! これこれっ!! と思わず言ってしまいそうなくらい探し求めていた立ち喰いそばの味!! そしてつゆに染み込ませるが少しクリスピー感が残るソーセージ天も旨い。全体的にそばらしい!! (素晴らしい)
無我夢中で完食。
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■絶滅危機の昭和ノスタルジー系
昨今は生そばをつかった茹でたてでコシのある蕎麦や風味がある十割蕎麦を出す立ち喰いそば屋が増え、立ちじゃない普通のそば屋にも負けないそばを出す店も少なくはない。
勿論そういう店も好きだが「真の立ち喰いそば好き」はこういう昔ながらの「これぞ立ち喰いそばの味」を求めているのではないだろうか。
箸がタワー状に入れられ公衆電話が店内にある。そして年季の入ったラジオからは道路交通情報が流れている。このような立ち喰いそば屋都内にあとどれくらい残っているのであろうか??
昭和にタイムスリップさせてくれる数少ない立ち喰いそば屋「岩本町スタンド そば」是非足を運んでみてはどうでしょう。
啜るか啜らないかはあなたしだいです。
(文/三拍子・高倉)