【大企業社員あるある】使いもしない福利厚生を自慢する大人たち「保養所、そんなに行くか?」
欧米諸国に比べ、家族主義的と言われる日本の企業文化。住宅手当や旅行手当、自社が保有する保養所や宿泊施設の割引制度など、社員が安心して仕事に取り組めるように、手厚い福利厚生を敷いている企業は少なくない。
特に、それは大企業において顕著だ。社員が利用すると割引になるテーマパークやホテル、充実した保養施設などは内定をもらった学生たちがその企業を選ぶうえでの決定打にもなると言われている。
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しかし、こうした大企業の福利厚生について、冷ややかな視線を向けている人も少なくないようだ。
「大企業に勤務している知人がいる」という男女560名のうち、15.9%の人がどうせ使いもしない会社の福利厚生を自慢されたことがあると答えている。
都内でブライダル関係のイベント会社に勤務する仁藤さん(27才・仮名)。彼女は、大企業に就職した学生時代の友人から「使いもしない福利厚生」の自慢話をさんざん聞かされてきたという。
最初にウザい福利厚生を自慢されたのは内定をもらったとき。大手商社に内定をもらった友人は、家族ができたら「子ども手当て」がもらえることを自慢してきました。学生の時点では関係がないのに、その権利を自分が持っていることがかなり自慢だったようです。
――ほかに福利厚生を自慢されたことはありますか?
商社の友人にかぎらず、一番多いのは保養施設の自慢です。夏のレジャーシーズンの前に女子会をすると、必ず会社の保養施設の自慢をしてくる大手機械メーカーに勤める友人がいます。「伊豆の温泉に行きたいね~!」って会話が盛り上がると「伊豆と三重にウチの会社の保養所があるんだよね」って必ず言ってくる。
それで、「使ったことあるの?」と聞くと、決まって「まだない」って言ってきます。なんのためにそれを言ってるのか本当にわからない。
――なぜ福利厚生を自慢すると思いますか?
自分はその会社を辞めれば何者でもないのに、その企業に所属しているだけで得られる権利を自分のステータスと勘違いしているからでしょう。それが他の会社にないものであればあるほど、給与以外で他人に自慢できる要素を見いだせる。
彼女たちのような社員がいる限り、大企業は手厚い福利厚生をやめないと思います。その満足感と優越感が、社員がその会社を辞めさせないための重要なエサになっているでしょうから。
(文/しらべぇ編集部)
【調査概要】
方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2015年9月25日~2015年9月28日
対象:全国20代~60代大企業に勤務している知人がいる男女560名