若者(女性)のテレビ離れ?「全く見ない日」がある人がもっとも多かったのは…
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かつてテレビは「娯楽の王様」とも呼ばれた。スポーツやドラマ、ニュースなどさまざまな映像を無料で見ることができ、家のリビングやソファセットはテレビを中心にしていたと言える。
しかし今や、ニュースはどこにいてもテレビより先にスマホに飛び込んでくる。FacebookやTwitterは、いつも話のネタにこと欠かない。
テレビ業界関係者によれば、以前「ヒット番組」の目安は視聴率20%超えだったが、今では2桁に乗れば御の字だという。
こんな時代の「テレビの見られ方」について、全国1400名に調査を実施した。
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■3人に1人は「テレビを見ない日」がある
20〜60代の男女に聞いたところ、「テレビを全く見ない日がある」と答えたのはおよそ4割弱。1日1回でもつける人のほうが6割と多数派だが、もはや全国民を網羅するメディアとは言いづらいかもしれない。
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■「テレビ0」の人がもっとも多いのは20代女性
今回の調査で、「テレビを見ない日がある」と答えた割合がもっとも高かったのは20代女性。
テレビ業界では20〜34歳の女性は「F1層」と呼ばれ、ゴールデンタイムのドラマやバラエティ番組は、この女性たちをターゲットにしてつくられることが多い。
しかし、その彼女たちこそがいちばん「テレビ離れ」している可能性が見えてきた。
また、20代を除くすべての世代で男性が女性を上回り、男性のほうがよりテレビが生活の中から消えつつあるのがわかる。
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■テレビ人気の分かれ目は「大卒以上かそれ以外か」
このデータを回答者の最終学歴で切り分けてみると、さらに興味深い。
中卒〜短大卒までの男女では、7割前後が少なくとも1日1回はテレビをつけている。しかし、大卒および大学院卒の層では、テレビ0の日がある人が4割を超えた。
いま見てくれる人との絆を強くする番組をつくり続けるのか、高学歴層も狙う新たなコンテンツを生み出すことができるのか。テレビ業界に突きつけられた課題は小さくない。
(文/しらべぇ編集部・タカハシマコト)
【調査概要】
方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2015年9月25日~2015年9月28日
対象:全国20代~60代の男女計1,400名