若者(女性)のテレビ離れ?「全く見ない日」がある人がもっとも多かったのは…

2015/10/17 06:30


テレビを見る男性©iStock.com/CreativaImages 

かつてテレビ「娯楽の王様」とも呼ばれた。スポーツやドラマ、ニュースなどさまざまな映像を無料で見ることができ、家のリビングやソファセットはテレビを中心にしていたと言える。

しかし今や、ニュースはどこにいてもテレビより先にスマホに飛び込んでくる。FacebookやTwitterは、いつも話のネタにこと欠かない。

テレビ業界関係者によれば、以前「ヒット番組」の目安は視聴率20%超えだったが、今では2桁に乗れば御の字だという。

こんな時代の「テレビの見られ方」について、全国1400名に調査を実施した。


画像をもっと見る

■3人に1人は「テレビを見ない日」がある

TV見ない1

20〜60代の男女に聞いたところ、「テレビを全く見ない日がある」と答えたのはおよそ4割弱。1日1回でもつける人のほうが6割と多数派だが、もはや全国民を網羅するメディアとは言いづらいかもしれない。


関連記事:【調査】日本は「女性優遇」?テレビから「ポロリ」が消えた背景は…

■「テレビ0」の人がもっとも多いのは20代女性

TV見ない年代別

今回の調査で、「テレビを見ない日がある」と答えた割合がもっとも高かったのは20代女性。

テレビ業界では20〜34歳の女性は「F1層」と呼ばれ、ゴールデンタイムのドラマやバラエティ番組は、この女性たちをターゲットにしてつくられることが多い。

しかし、その彼女たちこそがいちばん「テレビ離れ」している可能性が見えてきた。

また、20代を除くすべての世代で男性が女性を上回り、男性のほうがよりテレビが生活の中から消えつつあるのがわかる。


関連記事:天才高校生が「日本の難問」を斬る!「いじめ」「難民問題」はどう解決する?

■テレビ人気の分かれ目は「大卒以上かそれ以外か」

このデータを回答者の最終学歴で切り分けてみると、さらに興味深い。

TV見ない学歴別

中卒〜短大卒までの男女では、7割前後が少なくとも1日1回はテレビをつけている。しかし、大卒および大学院卒の層では、テレビ0の日がある人が4割を超えた。

いま見てくれる人との絆を強くする番組をつくり続けるのか、高学歴層も狙う新たなコンテンツを生み出すことができるのか。テレビ業界に突きつけられた課題は小さくない。

(文/しらべぇ編集部・タカハシマコト

qzoo【調査概要】
方法:インターネットリサーチ「Qzoo

調査期間:2015年9月25日~2015年9月28日
対象:全国20代~60代の男女計1,400名

テレビ学歴調査TV
シェア ツイート 送る アプリで読む

編集部おすすめ


人気記事ランキング