「ネットしてる時が一番落ち着きます」世代間調査で見えた若者とネットの密な関係性
10年前に比べて大きく変わった街の風景の一つに「スマホいじり」があげられるだろう。都市部の電車内では紙の新聞や雑誌を読んでいる人は少数派にとどまり、スマートフォンの画面を見つめている人が圧倒的多数派になっている。
むろん、こうした風景の変化をもって、ネット依存社会の進行を指摘するのは早計だろう。紙媒体で言えば、コンテンツ消費の仕方が変わっただけにすぎず、新聞や雑誌はスマホの画面上で相変わらず読まれているとも言えるからだ。
スマホでできることは多岐に渡る。そのため、ゲームや電子書籍、SNSの更新など、一日の可処分時間のうち、スマホいじりが占める割合は年々大きくなっていることは言うまでもないだろう。
画像をもっと見る◆20~30代は3人に1人以上が「スマホいじりが一番落ち着く」
では、そんなスマホいじりをしている人たちの心理とはどのようなものなのだろうか。人々は、仕方なくスマホをいじっているのか。それとも、能動的に快感を伴いながらスマホ動かしているのだろうか。
以下のアンケート結果は、それを示すものである。
【男女1400人に調査】パソコンやスマホでネットをしているときが一番落ち着くと答えた人の割合
一日のあらゆる活動の中で「スマホをいじっているときが一番落ち着く」と答えた人が20・30代では3人に1人以上存在していることがわかる。
つまり、電車内でスマホをいじっている若者を見かけた場合、そのうち3人に1人はもっとも落ち着く時間を過ごしているというわけである。
むろん「スマホをいじっているときが一番落ち着く」といっても、そのときに画面上で人々がしている行為はさまざまだ。そのため、スマホいじりを即ネット依存、ゲーム依存と結論付けることはできない。だが、この調査結果を見ると、街中でスマホいじりをする人は今後ますます増えそうなことは間違いないだろう。
(文/しらべぇ編集部)
【調査概要】
方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2015年9月25日~2015年9月28日
対象:全国20代~60代男女1400名