【スルー推奨?】将棋・豊川孝弘七段に見るおやじギャグの対処法
職場で上司に「おつカレーライス」と声をかけられたら、あなたはどのように対処するだろうか。さほど面白くもないこのギャグに笑いたくはないが、上司だけにスルーするのも気が引ける。
結局何の対応も出来ずに凍り付き、違う話題へとすり替わっているのではなかろうか。本当は、「それはスッパイす(失敗っす)」とでも返せれば良いのだろうが。
■職場のおやじギャグ対応に苦しんだことがある?
そこでしらべぇ編集部ではアンケートサイト「マインドソナー」で、「職場のおやじギャグ対応に苦しんだことがあるか」を調査してみた。
その結果苦しんだことがあると答えたのは26%で、残りの74%はそれなりに対応出来ていることが判明した。
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■将棋棋士・豊川孝弘七段はスルーを推奨
では「ない」と答えた人はどのような対応を取っているのだろうか。将棋解説でおやじギャグを連発し、『怒り新党』の新三大コーナーにも取り上げられた「おやじギャグ王」豊川孝弘七段のケースから探ってみよう。
まずは、豊川七段が飛ばしてきたギャグを確認する。
①そうか・・・越谷千住の先だったか
「そうかあ」と東武鉄道草加駅
②両取りヘップバーン
両取りとオードリー・ヘップバーン
③難解ホークス
難解と南海ホークス
④この手はイカンガー
「いかん!」とマラソン選手ジュマ・イカンガー
⑤駒をキリマンジャロ
「駒を切る」と山のキリマンジャロ
⑥40歳?「あら?ほお?」
アラフォーと「あら、そう」
⑦三択ロース
三択とサンタクロース
⑧同飛車大学
同飛車と同志社大学
⑨昔の映像は「ええぞ~」
映像と「良いぞ」
⑩これは阿寒湖
「アカン!」と阿寒湖
いずれも将棋の対局中に解説者として招かれた豊川七段が放送で飛ばしたギャグである。もし読者の皆さんが職場でこのようなことを言われたら、固まってしまうだろう。
このギャグに対応するのが、一緒に番組を進める女流棋士だ。聞き手として局面の説明や展開予想をするのだが、豊川七段が「予想はよそう」とギャグを飛ばすこともしょっちゅうだ。そんな時彼女たちはどうしているのかと言うと・・・
①完全スルー
まったく反応せず番組を粛々と進行していくパターン。少々、悲しい。
②適度に笑う
完全スルーは角が立つので、適度に笑っておき、疲れてきたらスルーに入る。なかなか賢い対処法だ。
③徹底的に笑う
つまらないのはわかっているが、徹底的に笑うパターン。疲れてしまいそうだ。
④ギャグの意味を拾ってツッコミを入れる
漫才のようにツッコミを入れ、意味を説明するパターン。女流棋士の場合は稀だが、男性棋士との解説会ではよくこのケースが見られる。
おそらく、職場でおやじギャグ対応に苦しんでいない人はこの4パターンのどれかで対処しているものと思われる。
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■ベストな対処方法は?
豊川孝弘七段本人はベストな対処方法について、「クスっと笑ってくれればうれしいけど、基本はスルーしてほしい。反応されちゃうと逆に困る」と番組内で語っている。
また、おやじギャグを連発するようになったきっかけは将棋の硬い雰囲気を和らげるためだったそうで、ファンや同業者からも好評だ。
おやじギャグを言う人は基本的にユーモアにあふれ、場を和ませようとしている人。もし対応に苦しんでいるのなら、そのように割り切って程々に笑ってあげるのがベストなのかもしれない。
(文/しらべえ編集部・佐藤 俊治)