燃える炎!本能を直撃!ストーブを前にしたヒトの行動とは?
ストーブは、そもそも暖房器具。しかしストーブを前にしたヒトは、炎が刺激する本能の働きで「何かを焼いて食べたくなってしまう」ようである。
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■熟年世代はストーブ調理がお好き
しらべぇ編集部の調査によると、「ストーブがあると何かを焼いて食べたくなる」というヒトの割合は28.6%。
暖を取るのみならず、ストーブに「調理器具」としての可能性も見いだしているヒトが少なからず存在しているということがわかった。
さらに調査を進めると、男性・女性ともに40代・60代では3割以上が「何かを焼いて食べたくなる」と回答。とりわけ40代女性は36.1%が燃え盛る炎の様子に突き動かされて「何かを焼かなくては」と考えてしまう傾向にあるようだ。
また 調査では、「何を焼いて食べているか」を自由回答で求めたところ「餅」「イモ」といった定番どころのみならず、多様な食材がストーブの上に載せられていることもわかった。
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■あぶり上手な男性陣
20代男性の自由回答から抜粋:
「じゃがいも」「チーズ」「ソーセージ」「干し芋」
若々しさを感じる。特にチーズは、他の年齢層では挙がらなかった食材だ。
60代男性の自由回答から抜粋:
「おにぎり」「しいたけ」「今川焼き」「酒かすの板」「みかん」「氷魚(こまい)」「サケとば」「ギンナン」
この年齢層に達すると、ストーブを使う焼き物にも年季が入って思い思いに「好きなもの」を焼く傾向。いずれの食材も年齢ならではの滋味を感じさせられる一品である。
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■鍋釜も動員する女性陣
20代女性の自由回答から抜粋:
「チキン」「お好み焼き」「肉料理」
「フライパンを用意して、じっくりと時間をかけて焼きたい」とのコメントも。心もお腹も満たしてくれるストーブ万歳。
30代女性の自由回答から抜粋:
「いろいろ。おせち料理はほとんど焼く」「カワハギ」「パン」「甘栗」
「わざわざお聞きになりたいの?ストーブ焼きは日常よ!」と言いたげな回答も。しかも「焼きおせち」とは斬新きわまりない。「カワハギ」は、魚そのものではなく「みりん干し」「ロールカワハギ」などの乾き物を指しているのだろうか。
50代女性の自由回答から抜粋:
「焼くというより煮込み料理の鍋を乗せている」「砂糖を加えない濃いめの『たまりじょうゆ』で餅の付け焼き」
具体的な記述がストーブ焼き、もといストーブ「調理」への思い入れを感じさせる。
60代女性の自由回答から抜粋:
「昔懐かしい『干し芋』。子どもの頃は火鉢であぶっておやつに食べていた」
火鉢!このコメントには大いにうなずかされるものがあった。
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■ストーブは火鉢の進化形!
その昔、冬の家族だんらんは、火鉢こそがその中心。エアコンやファンヒーターなど部屋全体を暖める手段がなかった時代のことであるから、家族が火鉢の周りに集い、かじかむ手を温めつつ「干し芋」などをあぶる様子が目に浮かぶ。
「温かいね」「おいしいね」と笑顔で干し芋を頬張る子どもたち。その様子を大人たちは、目を細めながら見守っていたに違いない。
すなわち明々と燃えるストーブの炎には、現代のヒトが忘れた「笑顔の記憶」を呼び起こす何かがあるということなのだろうか。そうなると、最も「焼きたくなる」層が、いかにも「お母さん」っぽい世代の40代女性だというのもうなずける話ではある。
(文/しらべぇ編集部・上泉純)
【調査概要】 方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2015年12月22日~2015年12月24日
対象:全国20代~60代の男女1,353名