登山デビューは23区最高峰の「愛宕山」へ
どうも、地図地理芸人「火災報知器」の小林です。新年になり、「今年こそは体を動かそう! そうだ登山に行こう! 登山デビューだ!」そう思っている方も多いでしょう。
でも登山となると「少し荷が重い」、いざ行こうと思っても「服装や装備を揃えるのにお金がかかる」「体力に自信がない」、さらには「正直そもそも面倒くさい!」そんな声もあるでしょう。
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■23区内の最高峰は港区に
そんな方はまず、登山デビューに東京23区内の天然山で最高峰の「愛宕山(あたごやま)」へ行こう!
電車や車で遠くまで行く必要はありません。日比谷線の神谷町駅から歩いて5分、住所は東京都港区! 大都会の真ん中にそびえ立つのが愛宕山です。
標高は25.7m! 低いと思うかもしれないけど、ビルでいうとおよそ7階、ガンダムなんて18m!それより7mも高い!
まずは愛宕山から始めましょう。ドラクエだってまずはスライムからでしょう? いきなりカンダタとかボストロールとか倒せないでしょ。まずはスライムから!
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■というわけでこちらが愛宕山
いきなりクライマックス! 愛宕山には愛宕神社の境内があり、その山頂へ行くには、角度40°の石段を86段登らなくてはたどり着けないのです。
25mなんて簡単だよなんて笑っていた人は、ここで痛い目を見るでしょう。
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■切り立った石段をのぼると出世する説も
しかもこの石段は「出世の石段」と呼ばれていて、登ると出世すると言われているのです。そりゃしんどくても登るしかないでしょ!
いざ下に来て見上げてみると、足が止まる石段の角度。おじさん達は途中、止まりながらも山頂を目指します。みんな出世したいと頑張ります。
山頂に到着すると登山の醍醐味三角点も控えています。これを見ると登ってきたなぁと感傷に浸ります。
しかし、三角点を眺めているのは私くらいしかいません。お正月のこの時期は、大勢の人が境内に向かって並んでいます。私は三角点に手を合わせて下山します。
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■かつては高さを活かしてラジオ放送も
出世したくない人や足腰に自信がない人には裏にエレベーターもあるから安心して行ってみて!
この愛宕山、江戸時代には浮世絵で描かれたりと景色も最高。登ってみると愛宕神社があり、御利益もあって気持ちがいいもんだよ。
1925年にNHKの前身「東京放送局」がこの山の放送局からラジオ放送を行なっていたことから、NHK放送博物館もあります。テレビ・ラジオ好きなら、必見?
週末にでもひょっこり行ってみよう! 登山初めに愛宕山!
(文/小林知之・火災報知器)