【決定版】「アホ」と「バカ」、ムカつく言葉はどっちか判明
相手をののしる言葉として大きく勢力を二分している「バカ」と「アホ」。しかし、その使用範囲を見てみると、決して拮抗しているわけではないようだ。
かつて1991年に、朝日放送『探偵!ナイトスクープ』で作成された「アホ・バカ分布図」によると、「アホ」が使用されるのは関西圏のみで、それ以外の地域では西も東も「バカ」が一般的であった。
つまり、「アホ」勢力は「バカ」勢力の足元にも及んでいなかったのだ。
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■「アホやなぁ」に悪い気はしない?
しかし、関西地域で使われる「アホちゃうか」「アホやなぁ」などの言葉には、発言者から相手への愛情が感じられはしないだろうか? ときに「アホ」は、「可愛い」に近い意味を持つようなのだ。
近年、関西出身のお笑い芸人達の活躍により、関西弁は全国区になりつつある。他の地域でも「アホ」が聞かれるようになってきたが、はたして関西以外でもこの「可愛い」というニュアンスは伝わっているのだろうか?
そこでしらべぇでは、「アホやな」と言われるのと「バカだな」と言われるのでは、どちらが失礼だと感じるのか調査してみてみた。
その結果、およそ7割が「バカだな」と言われたほうがムカつくと回答。やはり、「アホやな」のほうが愛を感じることもある表現のようだ。
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■「バカだな」にムカつく関西人は8割も!
都道府県別で見ると、関西地域は8割と納得の高さ。一方の関東地域はやや平均より落ちるものの、約7割が「『バカだな』のほうがムカつく」と答えている。
「アホやな」のニュアンスは、関東でも伝わっているといってよさそうだ。
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■公務員の仕事のミスは「アホやな」では片付けられない?
次に、職業別に「『アホやな』にムカつく」人の割合を見てみると、自由業と自営業ではそれぞれ1、2割と低い割合だったが、一方の公務員は4割とほぼ2倍の差が開いた。
自由業や自営業はチャレンジを良しとし、多少のミスは「アホやな」の一言で吹き飛ばす度量の広さがあるのかもしれない。
公務員は普段からあまり言われ慣れていないためだろうか? 小さい失敗を「アホやな」と片付けられない、公務員の職業柄が垣間見えた結果だと言えそうだ。
(文/しらべぇ編集部・上江洲規子)