実体験から提言 夜行バス「この会社ヤバイ」あるある4つ

「快適・安全に、当たり前に目的地まで送り届けてくれるバス」を選ぶ目を養いたいところだ。

2016/01/19 06:00


名神高速・高速道路

長野県の国道でスキーバスが事故を起こし、14人が死亡した。多くの若者が命を落としたことに悲しみとやりきれなさを感じる。

有償で人を運ぶ大型バスの運転には、大型二種免許が必要になる。所持者は98万人以上いるが、2014年には100万人を割り込んで減少傾向にあり、高齢者の割合も高い(平成26年度警察庁統計)。

グラフ

こうした状況から、大型バスの運転士は不足しているのが現状だという。



■「もう利用したくない」バス会社も

年間120日余りの出張で、特に関西と東京を往復することが多い筆者は、2015年だけでも高速バスを主に夜行で20回ほど利用した。2014年までの10年間では150回以上になる。

この間、利用する側には「よくわからない」高速バスへの規制緩和・強化が繰り返された。現在、運行している「高速バス」のほとんどは、国土交通省のお墨付きがある「乗合バス」だ。

しかしながら、規制の網が外れてもかぶさっても、その前後で特別な変化を感じたことはない。ほとんどのバスを安心して利用できた一方、「危なっかしくてもう利用したくない」バスを運行する会社に当たることが少なからずあった。


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①スピード出しすぎ?

運転士「終点、新宿です」

筆者「えっ!早っ!まだ5時やん!」

そのバスは、ざっと500キロある大阪・東京間を7時間弱で走破。1時間以上早く東京に着いた。 途中、一般道へ下りて京都市内に立ち寄り、サービスエリアでは20分ずつ3回休憩している。

高速道路での巡航速度は、時速100キロを超えていたのではないだろうか。


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②急加減速・急ハンドル

「運転が荒くて寝られん!」

高速バス、特に夜行便は、利用客の安眠に配慮してか、なるべく一定の速度で走行してくれる。追い越しなどでの車線変更もスムーズで、体を前後左右に揺さぶられることが少ない。

そのあたりを意に介さない運転士に遭遇したことが何回かあるが、こうしたケースではおおむね目的地へ早着する。


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③運転中の私語

運転士A「とんぼ返りはハードですね…」

運転士B「そら疲れまっせ、眠たいわ」

運転士が2人乗務する場合、消灯まで私語がやまないことがある。さすがに消灯後は謹んでくれるが、サービスエリアで休憩に入ると、再び始まることも。

私語の内容が、たわいない雑談なら「聞き苦しいだけ」だが、待遇への不満やお互いの体調不良・睡眠不足を慰め合うケースには、利用者として底知れない不安が募る。


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④服装の乱れ

運転士「東京方面行き○○号っす!」

筆者「えっ!ヤ●ザ!?」

制服制帽などを正しく着用し、できれば身だしなみや接客にも気遣いがある運転士なら「誰かが見張っているわけでもないのに、きちんと仕事できる人だ」「安全面も含め、運行会社の『管理』が行き届いていそう」と安心できる。

実際、①②③のいずれかにあてはまるバスは、「その服装・態度はないやろ」という運転士に当たりやすい傾向があったと感じる。なお以上のケースは、何も「格安」をうたう運行会社に限ったことではなかった。

実際には「乗るまでわからない」ところがあるにせよ、大手予約サイトの「評価」なども参考に財布と相談しながら、「快適・安全に、当たり前に目的地まで送り届けてくれるバス」を選ぶ目を養いたいところだ。

(取材・文/Sirabee編集部

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